裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

14日

火曜日

キビタキがいて僕がいた

 幸運な野鳥観察者。朝7時半起床。朝食、バタロールドッグ、ポンカン。早川書房『とても変なまんが』最終ゲラチェック、校正者を会社に待機させている状態でガリガリ。12時半までかかって完遂。・・・・・・こういうマニアックな仕事、果たしてどれだけの人数に届くのだろうか。メジャーな仕事はそれなりに手ごたえがあるが、またこういうものも、未知の同好者ハンティングをしているようなゾクゾク感がある。

 昼は棚をかき回して出てきたレトルトのタイカレー。それから『週刊小説』コラム原稿。400字詰め7枚半のうち7枚書き上げたところで、インタビューの約束時間がきて中断。東武ホテルへ。『快楽特許許可局』がらみで大人のオモチャの歴史インタビュー。時間割に移動して、人間の快楽追及と産業の拡大のパラレル文化論をひとくさり。インタビュアーのライターが“うーん、こんな学術的な話になるとは思わなかったなあ。エログッズの話だと思ったんで、何も事前勉強してこなくって・・・・・・”と頭抱えていた(笑)。抱えるほどのことではないって。

 仕事場に帰ってすぐ、原稿残り半枚書き上げ、メール。さらに、『フィギュア王』原稿、少し書き足し分あって遅れていたのを書き上げてメール。これだけやってまだ留守録に催促電話二ツ。昔、コノミチに入ったとき先輩に“モノカキで食っていこうと思うなら、まず量をこなせ。質などは量についてくるもので、量をこなせない人間がいくら質を気にしても読者には伝わらない”と言われたものだが、質はともかく量に関しては十分すぎるほどこなしているぞ。

 7時半、家を出て四谷荒木町『まさ吉』。ご主人、痩せたようだが元気ではある。井上デザインの面々、それからアックス編集部と、韓国のアングラコミック『ヒステリア』のメンバー。突然の編集部訪問だったらしい。荷物も抱えたままだったが、はて、どこへ泊まる気か。イワシ紫蘇揚げ、納豆揚げ、牛すじ、ウリキムチ、焼きチャンポンなど。手塚さんにも本の催促、された。

・今日のお料理「磯風味ごはん」
 K子の弁当用。乾燥岩のりと桜海老をちょっと揉み、フライパンにサラダオイルを熱して、香ばしい匂いがするまで炒める。熱し過ぎないように注意。塩とゴマをふりかけ、ご飯にまぜこむ。

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