東文研日記

唐沢俊一の“今”がわかる! オノマネの裏モノ日記ウラ日記

4日

水曜日

料理日記・12『春アサリとホワイトアスパラガス丼』

ホワイトアスパラの旬はもうちょっと先なのだが、温かい地方のものがもう
デパートなどには並んでいる。近くのスーパーにも安くあったので、どこの産かと
思ったら南米・ペルーのものだった。ワールドワイドなことである
いずれそういうものはアスパラガス独特の香りにも乏しいだろうが、それでも
寒い毎日を耐えて春の訪れを待ちのそんでいた身にはありがたい。

これと、今が旬のアサリを合わせてみよう。

フライパンにごま油を熱し、斜めそぎ切りにしたホワイトアスパラガスを炒め、
さらに剥き身のアサリを加えてざっと熱を通す。そこにカシューナッツ(ケーキ
作り用の生のもの)を加え、日本酒といくばくかの水を足す。煮えてきたら、
中華スープの素と味醂少々を加え、好みでオイスターソース、醤油等で味付け。

火を強め、煮詰まったら水溶き片栗粉でトロミをつけ、ご飯の上にかける。

もちろん、アサリを鶏肉に、アスパラガスをネギに変えれば、いや、ればと
いうよりそっちの方がオーソドックスであろうし、一年中作れるが、しかし
せっかく四季のある日本にすんでいるんだ、この時期にはアサリと
ホワイトアスパラガスで作ってみたまえよ。

ホワイトアスパラのシャキシャキする感触、アサリの身のぷりぷりした舌触り、
そこにカシューナッツがアクセントを添える。

またこの味を味わえる次の一年までがんばろう、という思いになれる
のが旬の食材の醍醐味である。

2012年4月
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