東文研日記

唐沢俊一の“今”がわかる! オノマネの裏モノ日記ウラ日記

20日

月曜日

東大で講義をしてきました。いや、もちろんセンセーが。

ここ数年、毎年オファーをいただいている東大コンテンツ教育プログラム、という講義へのゲスト出講。(吉田先生、ありがとうございます)

今年のテーマは『ウルトラマン』に関して。
もはや、初代マンは普遍のコンテンツになっているので、制作者、演者の実体験をうかがう、というテーマ。
カラサワの他、フジアキコ隊員を演じられた桜井浩子さん、光学撮影の中野稔さんがゲスト講師でした。

1枚目の写真は、吉田先生の研究室で待機中の1コマ。
中野さん、観察眼鋭く、表現も豊富で、相当おもしろい方でした。
私が感動したのは、中野さんが「冷やしてない常温のエビスビール(瓶)」が好きだ、という話の中で、某ビール会社の超乾ビール(察してくださいw)が好きではない、なぜなら、

「口ン中に金属のスプーン突っ込まれたみたいな味するでしょう」

!!!!!
思わずメモ取ったね、あたしゃあwww。
実は私もそのビール好きじゃないんですが、なぜダメなのかをこんなに端的に表した表現を聞いたのは初めてでした。

あと、中野さん、今でも年間300本の映画をご覧になっているそうで…。
すごい好奇心だし、探求心だし、職人魂だなあ、とこれまた感動。
劇場に観に行くのは年間1〜2本なワタクシ、猛烈に反省いたしました。

2枚目の写真は、「記念にサインを」と求められて書いた、3人の寄せ書きサイン。
真ん中のウルトラマンのイラストは、中野稔さんの筆です。
ウルトラマンを象ったごついシルバーリングをなさっていて、これまたかっこよかった。
2度ほどお会いした中野昭慶監督もそうですが、この時代の特撮関係のオジサマがたは、み〜〜〜〜〜んなカッコイイんだよねえええ。
円谷英二監督が、相当オシャレに気を遣っていらしたという話は昭慶監督にうかがったのでしたが、やはり影響があるんですかねえ。
うちのセンセーは20年後、あんなかっこよくなってるでしょうか…。
希望としては、天本英世さんのような佇まいになって欲しいんですけど、無理でしょうか(笑)。無理ですね、ハイ。

そういえば、中野稔さん、ナチュラルに円谷英二監督のことを「オヤジ」と呼んでいらしてて、それもまたカッコよかった・・・。
若い層にもわかりやすい説明だし、採り上げる例も的確、後進の指導を日常的にきっちりなさっているんでしょうね〜。

桜井浩子さんは、周りに集うヲタどもが、そろいもそろって「巨大フジ」萌えなのがいたく気に入らないらしく(笑)。
「わけがわかんないわよ!」としきりにおっしゃっていました。
でも、もうそろそろ抵抗するのはあきらめたそうですよ〜(笑)。
気さくでおもしろい方でした。
また近いうち、お会いする機会があるかもしれません。
まだわかりませんが。

3枚目は、打ち上げで行った「浅瀬川」のちゃんこ。
塩ちゃんこというのでしょうか、黄金色のスープで、すべての具材が一口大どころかそれ以下に刻まれていて、珍し美味しかったです。
鶏とお揚げがめちゃうまでした。
桜井さんは鍋の前の自家製さつまあげを気に入られていました。
揚げたてアツアツが供されたのですが、女将さんがケッサクで、「持ち帰りたいって方もいらっしゃるんですけど、全部手作りだから数が出来なくて…」という一方で、いかにも心外だ、という風に
「これね、冷えたヤツをもう一回あっためるでしょ〜?」
というので、「固くなって不味くなる」と当然言うのかと思ったら「もっと美味しくなるのよ」というんで桜井さんとずっこけました(笑)。
実現不可能なことを言われましても(笑)。

そんなこんなで、今年の東大講義は終わり!

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