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2013年4月10日投稿

『祟りたいほど愛してる!』いよいよ初日!

9日は小屋入りでした。
芝居の演出をやっていて、一番興奮するのがこの日です。
何もない空間、ただのスペースとしか表現できない
空間に、セットが建て込みされ、照明が吊るされ、だんだん
「舞台」、それも「自分の芝居が演じられる舞台」
になっていく。自分はある作品をクリエイトしているのだな、と
いうことを最も実感出来るのがこの日なのです。

舞台作品は誰のものか、というと、私は、それは役者たちの
ものだ、と思います。演出家がどんなに役をつけ、細かく演技に
注文をつけても、いざ幕が開けば、その舞台は演じる役者たち
以外の誰も(音響・照明スタッフは別として)干渉できない
空間となります。役者たちが本番でどんなに演出無視の芝居を
しても、演出家が舞台上に乱入してダメを出すことは出来ません。

演出家がシーンごとにダメを出せるのはゲネプロ(最終稽古)
まで、ですが、ゲネプロで出せるダメは、微調整のみ。
小屋入りの日の場当たり稽古(場面々々で演技と音響と照明などを
合わせていく)が、演出家の最終の仕事、と言って過言では
ありません。

前回までの公演の私の演出はプロデューサー型というか、
役者さんたちの自主性にまかせ、最後にその統一をつける、という
形のものでした。しかし、今回は若手が多いということもあり、
初めて演出家型演出、動作や表情のいちいちに細かく注文を
つける演出法をとってみました。いや、これはハマりますね。
小さい舞台空間ながら、神になった気分になれる。
三日やったらやめられない、という奴でしょう。

自分を神は思わない。しかし、神が天地を創造したように、
舞台という空間を創り、そこに自由に演技をする創造物を置く
ことができる。ふ、とあまりの楽しさに我を忘れる瞬間があります。
『楽園』とはまた、よくもつけたり、という劇場名だと思います。

ついついいつも以上に凝りまくり、三時間を予定していた場当たり
が、なんと7時間半、かかってしまいました。終ったのが夜の
11時。そして、それからさらに音響、照明、舞台監督といった
スタッフと、飲みながら演出についてああだこうだと議論して・・・・・・
明け方近くにやっと開放され、帰宅してちょっと眠ったかと思えば
もう、初日の朝です。

体はフラフラですが意気は軒昂!
ぜひとも舞台、お楽しみに!

2013年4月10日(水)から14日(日)
於 下北沢小劇場楽園 http://www.honda-geki.com/rakuen.html

料金 前売:3200円 当日:3500円 平日昼割(11,12)3000円

10日 19:30
11日 14:30 19:30
12日 14:30 19:30
13日 14:30 19:30 
14日 13:00 18:00
(開場は開演の30分前)

http://www.noandtenki.com/tatalove/#form
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