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2013年3月28日投稿

つぶやき日記3月21日〜24日

3月
21日(木)いつ見つかるか。UMAでしょ!

川口浩。(林先生シリーズ1)

朝、目が覚めて何故か喉が痛い、と思ったら芝居の稽古で、欠席した役者さんの代役で大声出していたんだった。気休めに、と思って薬箱の中にあったトローチを舐めてみたら、痛みも腫れもおさまった! ちょっと驚いた。いや、そりゃ仮にも医薬品なのだから効くのは当たり前かもしれないが、トローチ製剤を「効いた」ときちんと認識できたのは生まれて初めてではあるまいか?

隠れた食肉王国・岡山のマイミク・ゆめすけさんから、いろんなお肉をいただく。美豚、よめなかせ、そずり肉など、さすがの私も聞いたことのないものばかり。よめなかせとは牛の食道で、固く、ぬるぬるしており、下ごしらえに時間がかかるので嫁泣かせ、だそうな。てっきり違う意味だと以下略

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マンションのゴミ置き場に文庫ひと山。何かサルベージ出来ないかと見てみたら、その山全部が江原啓之の著者だった。それだけ書いていることに感心もしはしたが。一冊だけまじっていた多湖輝の通俗心理学本がえらくまともに見えて持ち帰り。いろいろ考えさせられる。

1時までに台本改訂稿ワンシーン上げ、2時恵比寿のテアトルエコー事務所。熊倉一雄さんにインタビュー。熊倉さんとは久しぶりである。納谷悟朗さんの思い出ばなしなども。初めて話をしたのは、日本テレビの大道具部の風呂場だったそうで、文字通り裸の話しあいをして、劇団に誘ったのだとか。

ひょっこりひょうたん島の話になって、あまりに子供番組としては破天荒な展開に、毎回NHKの考査部がカリカリ来ており、井上ひさし氏の原稿にダメを毎回出していたという。

熊倉さん曰く「だからね、あの人は遅筆になったんです。毎回ぎりぎりの、もう、今日収録しないと放送に間に合わない、そういう時まで台本を上げない。あれは局の検閲に対する、抵抗手段だったんですな」

まあ、最後にはその手段が習い性となり、後記の井上作品を演じた大塚周夫さんなどはかなり苦労されたという話も以前伺ったが、少なくとも、ひょうたん島の頃の遅筆は、井上氏にとり、自分の作品を守るための武器だった。

遅筆も時と場合によっては武器になり得るんだなあ、と、ちょっと目からウロコが落ちる思いのお話だった。

それにしても熊倉さんお元気、納谷さんとのコンビでニール・サイモンの『サンシャイン・ボーイズ』を公演し、打ち上げてさて、その翌週から地方公演10日間、というときに大腸ガンが見つかり、医者からすぐ入院・手術を命じられたが、「公演があるんで」と言い張って、手術を無理矢理その後にしてもらって、無事地方公演を打ち上げたという。
「なるほど、じゃ、公演の最中、お酒だけは断つ、というような感じで」
「うーん、そんなに断ちもしなかったね(笑)」

インタビュー終わり4時半。稽古が6時からだから、まだちょっと作業できるな、と思っていたが、恵比寿から新中野に移動して、ソバ食って、マンションで持って行くもの整理して、とやっていたらすぐ6時を過ぎてしまった。タクシー使って西荻窪。アンドナウのTくんもインタビューから引き続き一緒で、稽古場見学に。

稽古は今日から「立ち」に入る。台本は持ちながらだが、自分の舞台での立ち位置や動作を確認していく稽古である。今回主演の小野寺鈴理役を演ずる長橋有沙ちゃん、唐沢組のみんなの演技に笑い転げてくれるのはいいけど、つい怖がったり怒ったりする芝居のところでも笑ってしまってダメを出される(笑)。中野くんだの大橋くんだのが、またアドリブでいろいろ笑かしにかかってくるからなあ。

それにしても昼に舞台歴70年の熊倉さんに会い、夜は舞台歴まだ1年ちょっとの有沙ちゃんに演技をつける。「演技すること」に対する人間の欲求は世代を経ても永遠に途切れることなく、続いていくのだなあとちょっと感慨にふける。

稽古終わり、中澤くん、中野くん、大橋くん、助川くんとまた『旨い道』。味は評判よかったが、最初の生ビール、サーバーが調子悪くビール大量に床にこぼれ、ファーストドリンクが出てくるのが10分遅れた。そしてさらに、注文料理を持ってきた店員さんがそのビールに足をすべらせて転んで料理をぶちまけ(笑)、また10分ほど遅れ。しかも、「そっちのアクシデントなんだから、ビール一杯くらいサービスしてくれるよね?」と冗談で言ったら、別の店員さんにキッパリ否定されて、中澤くん(こういう店でのアルバイト経験長し)がちょっとキレかけていた。結局、最後に生ビール人数分、サービスしてくれたけれど。

食べたもの。朝:茄子の味噌炒め、シャケ。パイナップル。昼:食べそこね。夕方:アンドナウTくんと蕎麦屋で鴨せいろ。夜:西荻『旨い道』でまたレバテキ、馬刺、イカ天ぷらなど。生ビール、ホッピー、日本酒。


22日(金)いつ内部被曝の影響が。デマでしょ!

武田邦彦。(林先生シリーズ2)

朝から台本改訂稿。しかし今回はユニークなキャラ設定とストーリィ設定のおかげで、各シーンごとのギャグに苦労しないな。同じく、将門と鈴理のしみじみとしたシーンも、自然に筆が動く感じ。

昼はカレー。今日はこないだの100均のよりは高級なレトルトだが、カレーだけではちと寂しい。思いついて、ゆで卵の代わりにピータンを切って乗せてみた。うん、普通のゆで卵より濃厚な味になってよし。

藤原啓治さんの事務所から、四谷稽古場の件につき連絡あり。やりとり少しして、後は進行の入矢くんに投げる。貸してくださる条件のひとつに、「うちの若手に稽古を見学させてください」というのがある。これはあまり恥ずかしいことはできない。四谷に稽古場が移動する前にしっかりツケていかないと。

http://military38.com/archives/24756520.html?__「安倍首相で日本が右傾化!」と言っていた韓国世論、「アベに見習え!クネはダメ」と変化…安倍政権うらやむ
確かに父親の朴正煕を知っている世代(日韓ともども)にとっては、クネの国内掌握力のなさはちょっと残念。

6時稽古。今日は久々の天沼。和室である。有沙ちゃん、もう台本離して立つこと多し。まだ現段階ではリズムを体に入れるために本は離さない方がいい(つかえつかえだと、芝居全体のリズムが狂いがち)のだが、18だからな、覚えられちゃうんだろうな。後でベテランたち、
「俺たちもすぐ覚えられた時代があったよなあ」
と飲みながらボヤき(笑)。

食べたもの。朝:マグロ刺身、油揚げと茄子の焼いたの。何とか言うミカン。昼:スーパーの串カツとピータン乗せたカレー。夜:荻窪『匠』でお好み焼き。ビールから日本酒に流れる。

23日(土)何してるの。妻でしょ!
美人局。(林先生シリーズ3)。

朝9時起床、ちょっと二日酔い、珍しい。日本酒がやはり効いたな。それでも朝ご飯はおいしくいただける。まだ内臓系、丈夫なことである。

ずっと仕事場に引きこもりで台本改訂。ユニットの芝居というのは寄せ集めになる。寄せ集めの、悪く言えば芸風がバラバラ、よく言えばバラエティに富んだ座組のメンバーを、どう役に当てはめ、どう活用して、そのバラバラさを全体を輝かせる要素にしていくかに私の興味と楽しみがある。生物多様性ならぬ役者多様性というか、私的に一番見ていてつまらないのは、せっかく個性的な役者を持ってきていながら、その劇団の色の芝居を強要してしまう劇団である。まあ、そういう方向性もある、ということはわかるが、少なくとも私個人としては積極的に観に行きはしないだろう。

引きこもりなので、昼食は母に弁当を作ってもらう。牛肉焼きと甘い卵焼きという最強コンビネーション。

来月の稽古期間に一日、休みを取っていた。仕事の予定が入っていたからなのだが、日時が変更になったので、あわてて稽古場を予約せねばならない。高田馬場の貸し稽古場状況を見たが時間的にNG、新宿の貸し稽古場を見てみたら、ちょうどその日に空いているところがあり、即、押えるようスタッフに指示。

あと、劇場の舞台にパンチカーペットを敷かねばならないのだが、これ、もし前の劇団が使用していたら、剥がさなくていいからそのまま使用させてほしい、と劇場に製作通じて問合せ。これだけで小屋入りの日の手間がまるで違う。そしたら、前の公演の人もやはりその前の公演の劇団からの引き継ぎで使っていたそうで、お古のお古を使用することになる。全く問題なし、ヤッタと喜ぶ。

それにしても、スタッフまかせにせず、下北沢の劇場事務所にそろそろ挨拶に行かなきゃいけないのだが、そうか、この次行くと下北は駅が地下化しているのか。

6時、西荻。稽古、今日アガった台本の部分の読み、そして立ち稽古。形がだいぶついてくる。今回の稽古は前回、前々回にあったような停滞の要素(役柄交替が必要な人がいるというような)がほとんどないので、稽古期間の短さもあまり気にならない。中澤くんと有沙ちゃんの組み合せも、実はどうだこのキャスティングは、と鼻高々で自慢したいコンビ。

終って、今日は荻窪の田中(串カツ)行こうか、ということになり、私や昌代ちゃん、浩子ちゃんはバスで荻窪まで向ったが、何と中澤くん、助ちゃん、奥村くんらは、トレーニングのため、と称して西荻から荻窪まで(歩いて20分)を、ちょうどきたバスと競争という感じで、走ってついてきた。しかも一番年上の中澤くんがトップ、次が助ちゃん、元も若い奥村くんがビリ。奥村くん、「さすがみなさん、鍛えてますねえ!」と感服していた。

田中、いつもテーブルが空くまで10〜20分待つが、今日はたまたま行ったのと同時くらいに帰る一団がいたので、10人という大人数だったが5分待ちくらいで入れる。テヤマも後から来て、音源コピー頼んだりなんだり。

食べたもの。朝:茄子のグラタン。インゲン豆お浸し。味噌汁。キウイ。キウイ完熟で美味。昼:母の弁当。牛肉、卵焼き。夜:荻窪の串揚げ屋「田中」で、串揚げ、肉吸い、醤油こうじ奴など。ビール、黒ホッピー。

24日(日)いつ聞くか。たまでしょ!
イカ天ファン。(林先生シリーズ4)

朝9時起き、朝食食べて日記等整理、入浴して台本改訂執筆というある意味理想的なスケジュール。

母にこの数日は弁当を作ってもらって、ひたすら台本改訂。日記につけることあまりなし。そう言えば、実家から再上京し、プロパーの物書きとして再出発してからしばらくずっとつけてきた日記を中断させてしまったのが、初めての書き下ろしをはじめたときだった。なにしろ、一日中パソコンの前なのである。日記につけることがないのだった。

幸い、今は執筆のあいまにネットをのぞく、などということが出来て、何とか書くことをヒネリ出すくらいは出来る。

海江田氏「民主は必ず再起」http://jump.cx/908OK民主党という「悲惨な政権交代失敗の実例」が国民の目の前にある限り、自民党は何をしても「またあれに戻りたいか」と脅すだけで支持を得られる。自民を倒したかったら民主党は率先して解党すべきである。

台本の合間に、ご招待用の手紙文書いてスタッフにメールしたりなんだり。チラシ折込の依頼に応対したり。いろいろ大変。

結局、プリントアウトなど含め、稽古場に30分遅刻。島さんに稽古つけていてもらう。本天沼の稽古場までタクシーつかい駆け込み、「台本最後まで完成しました!」と告げるとみんなから拍手。コピーして渡して、読み。ラスト、おお、と歓声あがる。

残り時間、立ち稽古。三時間という稽古時間がいかにも短く感じる。だからと言って長くやっていればいい、というものではないが。それだけ今回の稽古が楽しくて充実しているということだろう。あと二週間ちょっとしかこの芝居とつきあっていられないというのがなんとなく寂しい。ジャンキーだな。実は同時進行でと学会のトンデモ本大賞だとかも打ち合わせ進んでいるのだが、ちょっとこれが終るまで神経を振り分けられない。これまで常にタコ足配線的にいろんな作業を同時進行させていた私だが、こういうことは本当に珍しい。

稽古終わり、荻窪駅まで帰る道すがら、天沼の稽古場にさしかかったら、同じく稽古終ったルナがぞろぞろ出てきた。岡っちやこぶしのぶゆきくんに挨拶。松ちゃんが、合流させてくださいよというので、大橋くん、助ちゃんなどと荻窪ホルモンで。演技論、芝居論などにもながれる。松ちゃんはやはりアクター主義で、私はアクター派であってもスター必要主義者。ここは、自分で公演打っているか役者オンリーかの違い、であろう。

話の途中、松ちゃんが、禁煙中の大橋くんにタバコ勧めて勧めて、とうとう吸わす。私もそれ見ていて、ちょいともらいタバコして久しぶりにメンソールのメビウス(マイルドセブン)吸ってみる。

朝:エビの天ぷら。果物(文旦)。昼:天ぷら煮つけ弁当。旨し。夜:荻窪ホルモンで串焼き、濃い緑茶ハイ(というメニュー名)。話盛り上がっていたところでカンバンで追い出されたので、もう一軒行って焼酎をロックでやりながらスパゲティナポリタンなど(笑)。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa