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2013年3月5日投稿

つぶやき日記2月17日〜20日

2月
17日(日)赤ひげ青ひげ道頓堀の

名医も殺人貴族も夜の巷に。

朝、きわめて寒し。昨夜も寒かった! タクシーなかなか拾えず青梅街道歩きながら、涙が出てきた。あまりの寒さにミジメな気分になって泣けてくるのかと思ったら違うみたいで、ものの本によると、まず第一に寒さそれ自体が眼球への刺激になって涙が分泌される、とある。第二に、寒い日は乾燥しており、それを防ぐために涙で眼球を潤している。第三として、寒くて乾燥するとウイルスなどが蔓延しやすくなるので、涙を分泌させて防疫効果を高める作用なのだとか。なるほど、人体はよく出来てる。鼻水もそうで、寒さで鼻腔内が乾燥するのを防ぐために分泌されるのだな。ありがたい作用なのだが、見た目が・・・・・・。

マイミクさんから、mixiの『日本共産党』コミュが面白いからのぞいてみろ、と勧められる。なるほど! 某共産主義者氏の発言が目ウロコ。彼は日本共産党員ではなく、むしろ今の日本共産党が、共産党の設立理念である社会主義革命を放棄した、と言ってこれを責めている理想主義もここまで撤すればアッパレ。お花畑どころではない、突き抜けたスゴ味も感じられる。

「生活保護ではなく、賃労働の廃止が必要なのです。資本主義社会では労働者階級は生きるために働くことを強制されるので、賃労働は苦痛です。しかし社会主義では創造的労働が人間にとって喜びとなるので、人々は誰にも強制されずに働くでしょう。といっても労働時間は現在の7分の1か8分の1程度 になるでしょうが」

「現代資本主義社会において、不生産的労働(サービス業や広告産業など)が発達しているのは、すでに人類の必要を満たす生産力があるのに、資本主義が廃絶されていないために、資本家が人類の必要のためではなく利潤のための生産をするからです。(その典型がクルマや軍事。)」

クルマは必要ですか?ほとんどの人にとって必要ありません。無料バス・無料タクシーを走らせればいいだけです。 ウォッシュレットは必要ですか?下着に少し大便がついていても誰も困りません。 このように考えれば、社会主義革命による大幅な労働時間削減は簡単なことなのです」

それなのに、日本共産党は社会主義革命を訴えないで、賃上げによる景気回復を訴えているのです。(実際には、賃上げすれば利潤率が低下するので、資本家の投資意欲が減退し、いっそう不況が深刻化するのですが。)」

・・・・・・個人的には下着に大便がつくと困る人はいっぱいいると思うが(笑)、ここまで突き抜けるといっそ清々しい。創造的労働というものがどういうものだか知らないが、極限の楽観説である。現実を見ないどころかその存在を無きものとする社会主義ユートピア論として、一種の芸術的完成度を持った論と言えるだろう。アタマが痛くはなるが、頭痛の痛さでなく、スコーンとひっぱたかれたような、文字通りの「痛快」さである。

昼、新宿に出て雑用二つ三つ。帰りに京王デパ地下で桜餅買う。
帰って隕石報道、テレビで追いかける。ロシアのニュースで何かと出てくる「非常事態省」というのがちょっと気になる。友人によると「何か始終、大変だ、大変だと騒ぎまわっているようなイメージ」ということだが。

マンション前の路地に、発情猫の鳴き声が毎夜響く。この寒いのに、大変だなあ。夜10時ころ、夕食。気圧のせいか、食べている間にまた急速に眠くなり、食事を中断して寝てしまい、1時ころ目が覚めて、また再開。

食べたもの。早朝:今川焼一個、豆乳。朝:塩豚パイン果汁漬け。大変柔らかくなる。果物(清美オレンジ)。昼:抜き。夜:ふきのとうの偽天ぷら。豚バラ蛤鍋。ミニトマトアイコ。ふきのとうはタラの芽と同じく、レンジで50秒ほどチンして、揚げ玉をまぶし、天つゆをかけて食べる。ほろ苦さが春を予感させてくれます。

18日(月)ネルフガイ・燃えろ狼男
変身しても音声オンリーなんでわからん。

朝、夢で死んだ親父と向き合って飯を食う。何か話したいが今更話すことも思い浮かばず、それでも何か話さねば、と「お父さん」と呼びかけるが後が続かず、二人黙ってカツカレーを食う。

宋文洲氏が『バンキシャ!』で「隕石は尖閣に落ちてくれればよかった」と不適切発言したと問題になったようだが、『報ステSUNDAY』で、東大名誉教授の松井孝典先生がじつに嬉しそうに「(今回、生で隕石を見られた人は)幸運でした」と語ったのは、別にダレも問題視しない。確かに宋氏の中国びいき発言はいささか問題であるが、あまりに不謹慎言うのもどうかね。揚げ足取りというのはイメージを悪くしかねない。

私も、ちょっと切り傷するくらいガマンするから、あの隕石の爆発シーンは生で見たかったと思う。SFとか好きだった元・男の子でそう思わない方がおかしい。

参院予算委での民主党の質問、安倍総理が慰安婦問題で「人さらいがあった」と言ったのは河野談話の中でではなく吉田清治の本の中に、という意味だったはず。そこをわざと混同させて質問していた民主党の市毛良枝の元ダン、なんだあれは。安倍総理が河野談話を誤読しているバカである、という印象をテレビを見ている視聴者に植え付けようとしているだけの悪意ある質問だった。

2時、池袋グリーンシアター、カラーチャイルド『腕王』観劇。体調不全でしばらく休演していた主催者の渡辺氏が復帰。ということで、近未来の湾岸を舞台にした犯罪組織と警察、そして間違いでサイボーグ化されてしまった平凡な太めオヤジの三つどもえの追いつ追われつ劇が始まる・・・・・・。これまで何度も紹介してきたが、カラチャイの舞台は一切のセットがなく、すべてのものを役者たちが自分の身体で演じる。最初は単にパントマイム、形態模写にしか見えないものが、だんだん芝居の中に、観客の目が入ってきて、ある瞬間に焦点がピタリとあったとき、眼前に、レインボーブリッジを疾走するバイクのチェイスが“出現”する。その興奮がこの劇団の魅力、だろう。

前回の公演『セルフポートレート』がこれまで観たカラチャイの舞台の中でベストだったが、今回はそれに比べると、少々前半(客に舞台の“約束”を認知させるための部分)がゴチャついて、(次から次へと新キャラが出てくる展開がせわしない)観客が話に乗っていきにくい感じがした。とはいえ、後半、広げたストーリィが収斂に入っていくあたりはやはりいつものカラチャイらしさ爆発。私のとなりの席に、おそらく会話からして芝居は初めてらしい妙齢の美女二人組が座っていたが、ラスト近く、主人公と娘が和解する場面で鼻を何度もすすっていた。

里中くん、中村容子ちゃんに挨拶し、中野に帰る。サントクに鯨肉あったので買う。刺身用だが、もちろんステーキにする。ニンニクと胡椒をたっぷりまぶして、油をひいたフライパンに。両面をさっと焼いて色が変わったら、そこに日本酒を注ぎ込んでフランベさせ、醤油とバターで味付け。肉を取り出し、適当な大きさに切ってちょっと深い皿に入れ、そこにフライパンに残った汁をちょっと煮詰めたものを上からかけ、さらにマヨネーズを添える、という一乃谷流。

肉も柔らかくてうまいが、この汁をご飯にかけて食べるともう絶品。最近、鯨肉が安くなってうれしい限り。これを肴に、ニュースウォッチ9見ながら晩酌。井上あさひの頭蓋骨の形って松本零士キャラに相似形じゃないかとか考えながら。

食べたもの。早朝:桜餅ひとつ、豆乳。朝:塩サバ、ホウレン草お浸し、果物(イチゴ、清美オレンジ)。昼:稲荷寿司、桜餅、豆乳。夜:鯨ステーキ、ミニトマト、桜えびマスカルポーネ、ニラお浸し。キリンスタウト、発泡酒。

19日(火)♪リベラ〜ル麦茶
松島トモ子、左翼活動家に!

朝6時半起き、10時朝食。いつもは自室に戻って二度寝するのだが、土日にいろんなものをネット注文しちゃったので、今日はもう、10分おきくらいに宅配のピンポンが鳴るので寝てられない。「どうも。二度目です。よく買いますねえ」と言ったあんちゃんもいた。

TBSから連絡、WBC特集の雑学コーナーのこと。行って、話して、帰る、といった按配。ヒット・エンド・ランか。

バレンタインドッキリでの勘違い殺人だと思ったピストリウス容疑者、計画殺人だったらしいというニュース。あらまびっくりな展開。しかし、計画して血まみれのバットを現場においておくかね? ここはやはり、実は義足が凶器、だろう(ミステリマニア的には)。
http://www.plunderguide.com/reeva-steenkamp/
殺された恋人リーヴァ・スティーンカンプ。もったいない。

http://akebonoshusuran.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_40dd.html昨日桜餅を買ったのは京王デパ地下の塩瀬饅頭の出店だった。箱に貼られたシールの「日本大一番饅頭所」というのは足利義正から贈られた看板の文字らしいが、何か東洋片岡チックなものを感じて仕方がない。

参院予算委員会。森裕子が安倍政権に、「原発事故は収束した」という宣言を撤回せよ、と迫って、「それは宣言をした前政権に言っていただきたい」と切って捨てられる茶番。

http://togetter.com/li/437315『鳥と会話のできる反米・反原発・反体制のkashin_niさん』「自民党も右傾化も原発も怖いよちゅー」腹が痛くなるほど笑った。

上記の人物のことを取り上げていたら、「放射能汚染を真剣に心配している人々を放射脳などと名付けていじめるのはよくない」
という意見あり。「放射脳」というのはただ放射能を怖がっている人たちを指すのには非ず、その怖がり方が常軌を逸し、非常識的な言辞を弄して、きちんと放射能に対応しようとする人々の妨げになる者たちをいう。用語をきちんと使ってもらいたい。

それで思い出した。愛・蔵太こと白泉社の細田均、去年の10月に「腕と上半身が痛い」とツイッター書き込みあってから全くネットにアクセスしておらず、安否が気づかわれているとか。心臓のトラブルではないかと言われているようだ。kuratanのアカウント名で放射脳へのツッコミを繰り返していた。もとから大のからみ屋で、それが原発事故以来のデマ退治には非常に有用な才能となったが、ニフティ・サーブ時代から私とは何度か悶着あった人間なので、ちょっと複雑な気分。

食べたもの。早朝:桜餅ひとつ、豆乳。朝:カツ丼、ホウレン草お浸し、漬物。果物(さがほのか、清美)。昼:味噌卵ご飯。夜:鯛ちり、塩トマト。アサリ燻油漬け、パン。スタウト、バーボンのハイボール。

鯛ちりはスーパーで安売りしていた養殖ものだが、アタマやしっぽなどアラも一緒についてくるので、この部分を一度焼いて、それでダシをとる。そのとき、こないだ『上ル下ル西入ル東入ル』の店長に聞いた方法で、最後にポテトマッシャー使ってぐしゃぐしゃに押しつぶしてさらに一煮立てし、濾して使う、というやり方を取ってみた。確かに濃厚きわまりないダシがとれる。もちろん、臭みをとるためにショウガの千切りは忘れずに入れる。

具を食べたあと、鍋の汁に薄口醤油を足してもう一度温め、ショウガの絞り汁を加えて、お吸い物にできる。餅を入れれば鯛雑煮。

20日(水)♪マルティン・ボルマンになれなかったよ
ナチスで影の権力を握りたかったのに。

朝食時のニュースは薮そばの火事のことでもちきり。母の証言だがニュースキャスターが現場で「歴史ある素晴らしい建物でした・・・・・・味はともかく」と失言したらしい(笑)。

昼は和洋折衷パスタ。パスタを茹でる間に皿にオリーブオイル、醤油、青ネギのみじんぎりを入れておいて、茹で上がったパスタをそこに投入、バタ小片を加えてかき混ぜ、 その上におかかとパルミジャーノ・レジャーノチーズのおろしたのをふりかけ、食べる際にも一度かき混ぜて。日伊同盟パスタか。冷えたドイツワインを添える と三国同盟。

このごろ、夕食のお供はアンジェラ・ランズベリーの『ジェシカおばさんの事件簿』。以前も書いたが毎回、こんなに豪華なゲストの総出演でいいのかと思う。もっとも、豪華とはいえ“懐かしの”豪華、ワキの方での豪華、なので、そんなに出演料は払っていまい。そこもアタマがいい。

ゆうべ見た第二シーズン第一話『未亡人はご用心』はメル・ファーラーにシド・チャリシーという大物を持ってきていながら、彼らは脇に置いて、主役は『宇宙空母ギャラクティカ』のアン・ロックハート。ここらへんの按配がちゃんとわかっている感じ。

その一方で、さらに脇の方でマリー・ウィックスまで顔を出してるというのが脇役マニアには悶絶もの。ほら、コロンボ『二枚のドガの絵』で、親戚の写真をえんえんと披露してコロンボをヘキエキさせるあのおばちゃん。

日本語版も超豪華。この回のゲスト声優が池田勝に小林清志に森山周一郎に太田淑子に宮川洋一! 完全にわれわれ「テレビでアメリカドラマを見て育った世代」を直撃している。

お気に入りのタイ産『燻味海鮮アサリ』缶詰、サントクでもう終売。『ビビッツにごり林檎』は完全に近隣のコンビニから姿を消した。そうなるとどうにかして手に入れたくなる のが人情。Amazonでも品切れなので(燻味アサリは扱ってもいない)、通販サイトを検索し回って何とか売ってる店をみつけ、注文。ふう。

食べたもの。早朝:大福一個、豆乳。朝:豚肉甘辛焼き、ホウレン草バタ焼き、果物(イチゴ、清美オレンジ)。昼:和風パスタ。夜:もつ鍋、塩トマト。カピ炒飯。カピはタイの海老の発酵調味料。エビミソをうんと濃くしてしょっぱくした感じ。使いこなすにはまだ少しかかりそう。スタウト、バーボンハイ。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa