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2013年3月4日投稿

つぶやき日記2月13日〜16日

2月
13日(木)ミュータント・ブサ

イケメンになれる超能力ってのはないのか?

5時起き。最近のハマりものは、朝のコップ一杯の豆乳。紀文の調整豆乳だが、しみじみと身体に染みる。川島四郎博士は毎朝、どろりとするくらい粉ミルクを入れ、角砂糖を3ヶも入れたコーヒーを二杯半飲んだというが、脳にブドウ糖を入れて動き出させるためだろう。エネルギーがないと脳は動き出さないので、何か甘味が必要。大福とか最中とかみたらし団子とかをこの数日、食べていたが今朝は切らし、しばらく考えてロールパンにマスカルポーネチーズをはさみチョコシロップかけたものを一個。ちょっとおしゃれな味になった。

http://www.youtube.com/watch?v=kZptw_QqPsg話題になっている石原慎太郎氏の代表質問(という名の独演会)。左翼が理想論というならこっち側のこの人も理想論。右であれ左であれアルコール度数の強い酒のように理想論というのは人を酔わせる。それがウイスキーかマオタイ酒かはともかく、依存症になってるということに関しては同類。安倍総理は右寄りではあるが、ちゃんと地べたを見ている。

あの憲法はけしからん、即時廃棄せよと言ったって(私も改憲はすべきと思っているが)仮にも50年以上、これでやってきてしまっている。へえようがすという具合には変えられない、まずは改憲論議を高め、憲法改正の手続きを固めてから、というのが現実論。

午前中はダラダラ。午後、某誌電話インタビュー、今日はあまりいいオチつかず、私的には不出来。語る内容が多すぎ、人類の起源にまでさかのぼって(笑)、フロシキを広げすぎた。

6時、原宿。4月公演キャスト等を島さんYさんと打ち合わせ。Yさん、受付等の事務にこれ以上ない能力の持ち主であるが、4月は有難いことに全日参加可能の由。ついでのことに年末公演は、と聞いたらカブっている、とのことで、あちゃあと思ったが、こっちが日にちを間違えていた(大丈夫か)。正しい日にちではOKとのこと。これだけでもヤッタという気になる。

その後、島さんと知り合い(以前、本を出すお手伝いをしたFさん)が料理長をしている原宿の『上ル下ル西入ル東入ル』という奇妙な名前の店で食事。ホントウはYさんへの参加御礼にしたかったのだが、何とウイルスにやられて固形物をとれない、とのこと。次回を期して、そこで別れ、島さんと店へ向うが、ネットで拾った地図がわかりにくく、30分近く原宿をウロつくことになる。

何度か電話し、目標物を確認し、やっとたどりつく。同じビル内に入っているイタリア料理店の置き看板が入り口のすぐ脇にあったので(またホントウの看板が極めて地味だったため)そこがイタリア料理店だとカン違いして、何度か通り過ぎていたのであった。いや、まったく、鍾乳洞をイメージしたような、京料理店とはとても思えぬ外観、内装。


ここはフレンチシェフが京都でやっている店の東京支店だとかで、一般にイメージされる京料理の概念を大幅に崩すコンセプトの店である。例えば、本日のメイン料理が『バームクーヘン麦藁豚のカツ』。まず、トンカツが京料理として出てくる段階で破天荒。が、その、徹底した手のかけ方を聞くと、さすが京料理の伝統とうなる。

“バームクーヘン豚”というのは、脂と赤身がバームクーヘンみたいに細かく重なっている豚肉のこと、と思ったらそうでなく、バームクーヘンの会社が提携している豚農場の豚肉で、実際にバームクーヘンを食わせて育てている豚だとか、ここでまた驚き。

で、まずその豚肉を麦藁を燃やした火で炙って燻煙風味を肉に移し、しかるのちトンカツにする。揚げ方は極めて軽く、真ん中に赤っぽい色の残るメダイヨン。そこにキノコとタマネギのソースをかけ、さらに好みでセロリのソースをまぶして食す。この手間がすなわち京料理。

他に雲子(白子)の朴葉味噌焼き、鯛と蕪のお椀など、デザートまで9品でなんとお値段一人3990円! コース料理のみなので、素材の仕入れなどがまとめて安くできるのだろうが、それにしても。


Fさんは一ヶ月に数回、京の本店に出向き、店長と本店の料理のレシピについて徹底してディスカッションし、東京に持ってくる。そのため、献立が半月ずれて、2月15日までが睦月の献立になる。

食通の島さんが感服して今月中の再来店を約していた他、隣の席のお客さんは、京都本店の常連さんで、東京出張で、その支店にぜひ来たくて予約したんだとか。

私自身は、もう少し野趣のある料理の方が好みなのだが、それにしてもここまで創意工夫して新しい京料理を作っていく姿勢と味の完成度には感心せざるを得ず。三人で来たらテーブル席になったろうが、島さんとの二人連れになったので、カウンターでFさんの真ん前というベスト席を確保できた。これもある意味(Yさんには悪いが)ラッキー。

Fさんに、近くテヤマたち(本の編集・校正を手伝った)を連れてくることを約し、出る。原宿まで戻るが、あれだけ迷ったのがウソのよう(笑)。そこで島さんと別れ、ちょっと夜の原宿をぶらついて酔いをさまし、帰宅。


本日食べたもの。早朝:ロールパンマスカルポーネチーズとチョコシロップ。豆乳。朝:アジ干物、蜆味噌汁、卵焼、果物。昼:豚スペアリブ丼。夜:原宿『上ル下ル西入ル東入ル』で。上記メニューの他、メジマグロ刺身と菜の花のわさび漬け和え、カニ雑炊など。飲み物はギネスのスタウト、焼酎ロック。

14日(金)バーリトゥードー、バリトゥドー

♪まさかりかついだ金太郎、マニアを集めて格闘技の稽古。



「レーダー照射ホントにやったのか」加藤紘一元幹事長が仰天発言というニュース。まさに仰天発言。あれだけ自民追い風の中の選挙で落ちたときも仰天したが、「ボケてる」と運動員ですら不安がっていたそうだ。

先月、『赤旗』に登場して安倍批判をしたときも仰天したし、08年に拉致被害者を北朝鮮に返せ、発言をしたhttp://www.youtube.com/watch?v=PkR3lK001Zg ときも仰天だったが(聞き手が西川のりおというのもちょっとおどろいた)、http://nicoviewer.net/sm19600850 この落選時の挨拶と比べてみると、あきらかに脳に何か障害が出てると思える。選挙のとき、陣営では、支援者・マスコミ等に健康問題を質問されたとき用に「思考力、行動力はしっかりしている、と回答」するよう申し合わせをしたということであるが、全くしっかりしていない。

http://taneya.jp/group/earthseed/baumbuta.htmlバームクーヘン豚のことを調べてみた。なるほど、製造のときにどうしても出来る端切のバームクーヘンを粉末状にして飼料に混ぜているわけか。イメージとしてはどうしてもあのバームクーヘンを豚がモリモリ食べている図が連想されるので、ちょっと残念。


2月14日、俳優・本郷功次郎氏死去の報。74歳。先日は『西部警察』の井上昭文氏が亡くなり、追いかけるように『特捜最前線』の本郷氏が亡くなる。昭和のお茶の間の記憶が次第に薄れていく感あり、心が索漠としてくるようだ。東宝の佐原健二や土屋嘉男とならび、子供時代の私が最初に顔を覚えた俳優の一人である。『ガメラ』と『大魔神』と『妖怪』の大映特撮三大シリーズの全てに主演作があり、他に『鯨神』にも『釈迦』にも主演している、 老舗東宝に孤軍奮闘でに対抗した大映特撮の雄だった(本人は文芸映画に出たがって特撮を嫌っていたようだが)。詳しくは訃報日記で。黙祷。

イラストレーターの小嶋サエキチさん(女性)とメールやりとり。一昨日、金竜門で、私の後ろの席に座ってらしたご夫婦らしいお二人の方で、私のことをご存知だった人。出がけに声をかけられ、お互いこの店のファンということで名刺交換したのだが、こっちはすでに紹興酒がたっぷり入っており、記憶からそのやりとりがスポッと抜け落ちていた(不思議なもので、“昨日金竜門で・・・・・・”というメールの冒頭を読んだとたん、やりとりやお顔まで鮮明に思い出した。記憶にはスイッチがあるようだ)。金竜門、お世辞にもキレイな店とは言えないが、そこが実に落ち着くんですよね、とやりとり。前日に予約すると作ってくれるスペアリブのトウチ蒸しがまた絶品だそうだ。今度ココロミテみよう。

食べたもの。朝:ブロッコリのグラタン、蜆の味噌汁。果物(リンゴ、オレンジ)。昼:豆大福一個、豆乳。夜:豚肉と安納芋の蒸しもの、ホタルイカ、揚げ玉豆腐。発泡酒、エール、黒ホッピー。



15日(土)老いてなおサガン

おまけにバイセクシャル。

昨日はバレンタインデーだったが、義足ランナー、ピストリウスの恋人誤射は、バレンタインのプレゼントをドッキリで渡そうとして彼女が窓から忍び込んだのを強盗と間違えて・・・・・・だったらしい。ほらみろ、だからバレンタインデーは中止にすべき、と言い出す連中がいそうな感じである。

ロシア隕石落下ニュースの話題で各メディア持ちきり。90年代はじめの話だが『少年キャプテン』というマイナーコミック誌にコラム連載していたとき、映画館で前の席に座った人物が偶然にもキャプテン読んでいた。後でその話を永野のりこ先生にしたら「それは歩いていて、落ちてきた隕石が頭に当たったというくらいの確率ですね!」との感想だった。いまロシアで発行すれば少年キャプテン売れるかも知れん(笑)。

TBSから連絡。先日の『ひるおび!』、またまた高視聴率、とのこと。北朝鮮の核実験ニュースでドタバタしたことは言ったが、それでも高視聴率、ということは雑学コーナーの方が上、であったということか。金正恩に勝ったかと思うといい気分。いや、それは冗談にせよ、あれは世界に騒ぎを起こさせるのが目的なのだから、それに乗っかってパニックにならず、視聴者が平常運転だったということはいいことなのではないか。次回出演の日取りを打ち合わせ。

小学2年生くらいの頃、給食に銀の包装紙につつまれたモナカが出て、みんな「わー、アイスだ」と喜び、最後まで残しておいて、さてデザートに、とがぶりと食い付いた ら、何と中身が納豆で、教室中に悲鳴があがった事件があった。トラウマとまではいかないが、未だに記憶に強烈に残っている。さすがに評判が悪かった(第一給食はパン食だぞ)か、二度と出なかったが。

とまれ、昭和の小学校給食のジャンク食的思い出だったそのモナカ納豆、てっきり給食用の特製だと思っていたら、なんと商品として流通しており、さらに仰天したことに、今なお売っているという。売っているということは食べてる人間はある一定数いるってことか。

どうも、北海道限定の食品らしく、当時は「ナッピー」なる名前だったが、現在は「ナゥピー」という名だという。この、理由のわからぬマイナーチェンジも怪しい。

http://kisyoku.info/nattou4.htm ここによると、尚びっくりすることに東京でも北海道アンテナショップで購入可能らしい。うーーーーん、一回くらい買って見て、40何年前のあの衝撃を再体験してみたいような、みたくないような・・・・・・。

光文社『FLASH!』から緊急取材、ロシアの隕石について。日本人にとって隕石(流れ星)のイメージとは、というのでハレー彗星騒動、ガラモン、サイボーグ009、コメットさん、真田風雲録まで引っ張り出して説明。『乱れからくり』はさすがにマニアックすぎて自己却下(笑)。

FLASHとTBSからの連絡、両方ともベッドで受ける。一日中、なんか気力わかず寝たり起きたり。

サンフランシスコ動物園で絶滅危惧種のスマトラトラの赤ちゃん誕生のニュース。“スマトラトラ”という表記がどうも気になる。しましまねこ、と相通ずるものがあるように思える(笑)。

食べたもの。早朝:大福一個、豆乳。朝:シャケ付け焼き、アサリ味噌汁、ニンジンサラダ、生パイナップル。昼:抜き。夜:タラの芽偽天ぷら、マグロ刺身、冷や奴、油麺。発泡酒、エール、黒ホッピー。タラの芽偽天ぷらは、タラの芽をレンジで軽くチンして、揚げ玉をまぶし、天つゆをかけて食べるという、この上なくいいかげんな料理。

16日(日)ドムとジェリー
「こんちドムさん、三連星でアムロ退治」(ナレーション・谷幹一)
今朝の夢。芸術振興団体の運営をまかされることになるが、そこの名誉理事長が皇太子で、横からいろいろ口を出してきて、とうとう大喧嘩になる。右翼に知られたらエラいことになりそうな夢。

朝食時、母が見せてくれたスイートピー。買って放っておいたら、花の中からピー(豆。サヤエンドウ?)が出たとのこと。面白い。(写真)

元日本共産党中央委員会常任幹部会委員の筆坂秀世氏、安倍政権を「安倍外交は賢明だ」絶賛のニュース。この人の『日本共産党』(新潮新書)をちょうどいま、読んでいるところだった。・・・・・・まあ、「元」の人は前の所属をボロクソに言うもので、そこは差し引いて考えたい。とはいえ、
「かつては(自分も)視野が狭く、『共産党の窓(=基準)』からしか物を見られなかった」
という指摘の点のは多くの共産党関係者の宿痾であることは間違いない。共産党員の多くはインテリで、若いころに理論で視野を先鋭化させている。先鋭化というのは視野狭窄の別の言い方に過ぎない。筆坂氏は共産党幹部には珍しい高卒のたたき上げで、先鋭化が即ち視野の狭さだ、ということに気がつくのが早かったのだろう。

「どうか一つのちいさな命とひきかえに、とうはいごうを中止してください」
という、学校の統廃合中止を求める遺書を残して大阪の小学生自殺の報。以前、桜宮高校生徒の自殺について「自殺の成功例としてはいけないのでは」と書いたが、これもまた同様。しかし、これほどインパクトのある自殺もちょっとない。大人の無力を痛感す。

松ちゃん、大橋くんなど12月公演のメンバーにルナの琴ちゃんも加わった「ザ・強(弱)」コントライブ『ボーダー着用!』を阿佐谷アートスペース・プロットにて夜、鑑賞。きちんと脚本があるコントだが、それだけに、ホンで笑わせることの難しさもちょっと感じた。

島田紳助が『紳竜の研究』で、「ホンの通りにやったら(お笑いは)イカン」と強調していたが、ホンのないお笑いもまた、尻っ腰のないものに堕してしまう。要は、まず観客から最初の笑いをとる、いわば「笑いの脱出速度」まで勢いをつけるテンションは、ストーリィをなぞっていたら生まれないということであろう。まずはしぐさやキャラクターなどで細かく観客に笑いの下地を作っておき、その上でテンションを一気に上げどーんと笑わせて、一挙に観客をこちら(演じ手)のラポール下に置き、そこからストーリィで笑うように持っていく、という段階的な演出が必要となる。

それで言うと、今回の琴ちゃんは見事だったな。千秋楽特別ヴァージョンだったらしいが、異様なテンションで舞台上と観客を一体にさせていた。

食べたもの。早朝:大福小二ヶ。豆乳。朝:カレーライス。生パイナップル、清美オレンジ。昼:最中一ヶ、豆乳。夜:阿佐谷『庄や』にてハッシー、麻見くん、鍋さんたちと。豚肉チーズ巻き、若竹煮、ニラチヂミ、揚げ出し豆腐など。ビール、黒霧島ロック。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa