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2012年12月6日投稿

つぶやき日記12月17日〜21日

17日(土)ホグワーツ、七月、八月
魔法学校の入学時期というのは変わってまして。

朝4時に目が覚め、ベッドの中で携帯でニュースを見る。森本アナは反原発番組のキャスターをやって上層部ににらまれた、という冤罪説があるけれど、NHKって上層部からしてサヨクだって叩かれてんのに、誰がそんなこと仕掛けるのかね? 地方局に左遷させりゃいいだけじゃねえの。

10時朝食、その後ベッドで十五分ほど、二度寝。その間に見たかなりインパクトある夢。私はタクシーに乗って、電話で編集者に「もう間に合わねえよ」と怒鳴られて謝っている。そのやりとりを聞いていた運転手がいきなりマイクを握って「♪人の心のしがらみが」と演歌を歌いだす。慰めてくれているらしい。タクシーは新橋と頼んでいたのに国際競技場前につけられ、「ここでいいでしょ?」と言われる。競技場の入り口では警備員たちがただ見をしようとする老婆や中国人たちを怒鳴りつけながら殴る蹴るして追い出している。

昨日、スーパーに行ったらトロピカーナのスパークリングタイムというのがあった。炭酸飲料ファンとして、かなり期待して飲んだがイマイチ。

某書籍を読んだら、知り合い(著者の一人)が自己紹介コーナーでやたら自己卑下をしていたのが気になった。謙遜は美しい行為だが、物書きだの役者だのと名乗る以上、自分が商品であるということも忘れてはいけない。その人に金を投資した者への義務として、自分の書いたもの、自分の演技を「素晴らしいもの」と外に向けては言い続けないといけない。それが商品である著者や演者のすべきことだ。その自賛が本当かどうかを見極めるのは読者の仕事。

6時、荻窪にて稽古。和室でとりあえず台本読み、ちょっと立ってやらせてみる。すでにかなり入っている人あり、まだまだの人あり(当たり前だが)。

冬コミに出す梶田興治監督インタビューの赤入れ。今回は本多組ばかりでなく、成瀬巳喜男監督の助監督についた時の話などにも話が及ぶ。赤入れ作業の楽しいこと。

本日食べたもの。朝:蓮のきんぴら、卵焼き。ご飯に漬物、果物。昼:かすうどん、揚げを加えて。夜:荻窪胡同一0一でギョウザ、レバニラ炒め、キクラゲと卵炒め。ビール、老酒。もう一軒いって黒ホッピー。帰宅3時過ぎ。

18日(日)リア充所持免許

彼女を持つためには資格試験が必要であり・・・・・・

朝から眠い。当たり前の話である。二日酔い。それに冬型気圧配置の変動が加わる。原稿書かねばならない、舞台関係の連絡しなくてはならない、いろいろあるのだが全く体が動かない。

T社O氏から催促メール、催促電話多々。わかっちゃいるが他の仕事も多々極まる。もう、耳を塞いで逃げ回りたい気分だが、しかしこれをきちんとやってくれる編集者は貴重である。どんな素晴らしい仕事であっても、催促されないと人間は書けない。ありがたい、ありがたいと思いながら逃亡(笑)。

『嵐にしやがれ』からギャラの連絡。通常の1.5倍(弱)というところか。夜放送だったからか、それとも内容にいろいろ注文が入ったからか。

声優・荒川太朗さん死去の報。サザエさんのノリスケの声を担当していたそうだが、私が知っているノリスケは村越伊知郎だったからな。


本日食べたもの。朝:大根と柿のサラダ。母が柿なますから思いついたもので柿の甘みが何とも言えない。ロールキャベツ、果物。昼:鯨皮スープでラーメン。夜:桜えび湯豆腐、ミニトマト、ピータン豆腐。エール、黒ホッピー。

19日(月)日本アチョーの会
ブルース・リーマニア大会の参加者の数を数えております。

たまには親孝行と思って言い出したことを頭からソンナノイラナイワヨと言われて落ち込む(笑)。別にそれでフテたわけではないがベッドに昼過ぎまでもぐりこむ。いろいろなことが動き出しているんだが心理的原因で体がついていけない。気圧もあるか。くやしいぞ。

昨日三度寝くらいで見た、かなりイッてる夢。世界征服をたくらむ若手カリスマナルシスト政治家が、自身のプロモーションミュージックビデオを製作する。怪しげな雲がたなびく空を背景に「お前たち愚民を〜私が〜大いなる予言のもと〜征服する〜』とか、朗々と歌う。

原稿執筆。今回の本のテーマは日中韓三国比較。私はこの近隣三国の仲の悪いことを実は歓迎している。芝居やアニメもキャラ立ちというものが大きく関わってくるからで、キャラというものはいわゆるアイデンティティだ。そして、アイデンティティは「他者と違う部分がどれだけあるか」という差異の総合で自己認識される。他者が芋を食っても、自分の尻からはオナラが出ない、という確認がアイデンティティの基本なのだ。私は国家にもそのアイデンティティが絶対必要で、そのために日本には独自の文化というものの保護存続が非常に重要と考えている。その中には皇室の存在から鯨食文化までが含まれる。外見がそっくりながらこれだけ文化や考え方が違う日中韓は、アイデンティティの問題に関しては非常に頼もしい三国である。

稽古、荻窪にて。天沼の会議室ももう使って長いが、最初、汚いところだなあと思っていたのが、徐々に椅子やブラインドが新品になって使いやすくなっている。来年には改装が行われるとか。

終った後、中澤くん、助ちゃんと『荻窪ホルモン』でいろいろ話。「まず徹底した台本の読み込みから始めて役をつかんでから立ち稽古に入るべき」と主張する役者さんがいる。一方で「立ってみないとセリフへの感情移入なん て出来ない。立ち位置ひとつでセリフのニュアンスなど全く変わる」と言う役者さんもいる。100の劇団があれば100通りのやり方がある。


本日食べたもの。朝:ハンバーグ、白菜のサラダ、果物。昼:かすうどん揚げ入り。夜:焼き鳥、焼きとん。もつポン、タン刺しなど。

20日(火)我はもとめ、ぶったたいたり。
こら、悪魔、この野郎、出てこい。

寝床で相変わらずグダグダ。してたら、もう来年予約している劇場から確認の連絡が入った。烏兎怱々たり、のんびりしてちゃいけない。

金本選手へ農業法人への投資話を持ち掛け、1880万円をだまし取った詐欺犯人の名前が本多義光。ラジオで聞いてありゃりゃ、
「ヨハチンチュウニマカリコチタイ」(落語『お血脈』より)
かよ、と思った。字が違う(本田善光)んだけどね。

『スーパーマンII・冒険編』DVDで見直してから丸三日、ずっとテーマ曲が脳内ローテーションしまくり。おそるべしジョン・ウィリアムズ。まあ、しかし公開当時聞きまくっていたこともある。

もともと依頼が「スターウォーズのパチもん曲」だったらしいが、鼻歌で歌いやすいという点ではこっちの方が上いってると思う。


『スターウォーズ』がいきなりジャーンと始まるのに対し、『スーパーマン』はテンション低く始まってドンと上がる。鼻歌というのはさあやるぞ、では歌わないので、こっちの方がはじめやすい。

事業仕分け最終日の報告会で蓮舫委員が
「仕分けの後期、姿が見えなくなった」
と会場の老人に指摘され、涙を見せたとやら。はやぶさ、なでしこなどが注目されるたびにこの人の予算削減パフォーマンスが連想され取りざたされる。政治家としての檜舞台と思ってあがったところがさらし台だったわけで、ちょっと気の毒ではあるが、同情は当然、しない。

ぴんからトリオ・宮史郎氏死去。お笑い系の人がギャグ歌謡でなくマジな歌を歌うという道筋を作った人。大ヒット曲『女のみち』はオリコンシングルチャートで『およげ!たいやきくん』に次ぐ歴代2位の記録を持つが、さて、これを正確に唄える人がどれだけいるか。訃報を扱うコミュニティにmixiで入っているが、そこで宮氏の訃報をスレ立てした人が、『女のみち』と、殿さまキングスの『なみだの操』を間違えてアゲていた。うん、あるある。10人中6〜7人は間違うのではないか。普及度で殿キン、売上げでぴんから、とわれわれはよく言っていた。・・・・・・ところで、訃報記事で知ったがぴんからトリオの他のお二人ももう亡くなっていたのか。

原稿書き、舞台関係連絡などで昼飯を食うヒマがなかった。たまたま、稽古場に清水ひとみさんがハンバーグサンドを持ってきてくれたので食べて夕飯代わり。キャスト中、イギリス系黒人のレイナちゃんが加わっているが、彼女が入るととたんに舞台が日本ぽいじめじめさから消える。大したもの。

稽古後、今日は飲まずに帰る。夜食取りつつ、送られたDVDで『嵐にしやがれ』見た。うーむ、スタジオで話したことの6割くらいしか反映されず。とはいえそれは別として、私、怪しい奴というキャラとしては立ってたねえ(笑)。痩せた喪黒福造というか。

食べたもの。朝:白菜お浸し、豚肉照焼。果物。昼:抜き。稽古場でひとみちゃんからハンバーグサンドイッチもらって代わりに。夜:豚タン茹で、ミニトマト、マッシュルームサラダ。発泡酒、黒ホッピー。

21日(水)白・亜紀
ティラノとヴェロキの二頭エッチ。


鳩山元首相衆院選不出馬
の報。残念だ、極めて残念である・・・・・・自民党のために(笑)。実際、自民党員の知人によると、演説で鳩山の悪口を言うだけで大盛り上がりになるとのことである。大学出の与太郎、しかし、民主党が彼を公認しなかったのはお情けで落選の恥ずかしめを回避させてやったとしか思えない。

さかもと未明によるJAL抗議事件。レディースコミックの仕事を一時期していたので、彼女とは知らない間柄ではないが、うん、こういうことをしそうな神経質な部分と並び、自分は特別、という意識をビンビンに持ち、その意識ひとつであそこまでになった女性だと、これは褒め言葉としてそう思う。

私はこの時代、社会が子供を持つ親に以前よりずっと寛容にならないと人口が漸減し、国家そのものが衰亡する、と考えるものなので、子連れ参加に関しては徹底した容認派である。ビジネスの現場に子供を連れてくるな、というのは古い考えでしかない。もちろん、ビジネス(それは機内で行うものもある)に赤ん坊の泣き声は大いなる邪魔、と考える人もいるだろうが、日本人の知恵をもってすれば、赤ん坊を乗り物内で泣かさないようにする技術(精神を落ち着かせるマッサージなど)はいくらでも開発できると思う。政府にはこの研究に予算をつけてもらいたい。

子供に睡眠剤をのませろと言ったさかもと未明の亭主(医者)も亭主だが、しかし考えてみれば私もよく泣く子で、共働きの両親にはだいぶ迷惑をかけていたようだ。薬剤師だった親父にしょっちゅう精神安定剤のまされていた(笑)。今だったら大問題になるだろう。

核シミュレーション、抑止力になると石原慎太郎氏発言。同じことを都知事として言ったのなら一理ある率直な提言になるが国会議員(候補)がいうと途端に生臭くなり拒否反応を呼び起こす。この人はそれがわからない。都知事でいりゃよかったに。

下北沢『楽園』でお世話になった女性スタッフのIさんから退職のお知らせメール。結婚でもするのかと思ったら、何とシアターコクーンの制作業務に転職とか。席数90の劇場からいきなり740の大劇場のスタッフである。演劇関係者として素晴らしいステップを歩んでいるなあ。

お祝いの言葉をメールしたら返事があった。実は彼女の大学の卒業論文は吉屋信子だったのだが、取り上げた本の解説を私が書いていて、ずっと記憶していたという。だから私が最初は役者・演出家として彼女の前に現れたときは本当にびっくりしたそうだ。ちぇっ、遅いよ、最初にそれ知っていたら吉屋信子ネタにお茶でも誘ってまた別のお付き合いができたかもしれないのに(笑)。

吉本興業から、『ガキ使』DVDの契約書届く。署名捺印して送り返せとあるが、返信用の封筒も切手もこっちもち。まあ、吉本だと「さもありなん」と納得してしまうところがあるのだけれども。

6時、稽古に下北沢。今日は人が少ない。しかし、それを利用して、舞台経験浅い女の子たちの発声練習を念入りに。

前に表情を見て「こういうこと思っているんだろな」と思っていた人から、全くその通りのメール。観相というのはこういうものか。

本日食べたもの。朝:キウリ、サヤインゲンのわさび味ドレッシング。肉じゃが。果物。昼:母に作ってもらったおむすび二ヶ、KFC一片。夜:ねぎしの牛たん定食。久しぶりだったので旨し!

Copyright 2006 Shunichi Karasawa