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2012年11月25日投稿

つぶやき日記11月14日〜16日

14日(水)メガニューラ殺してしまえホトトギス
メガギラスに成長する前に!

朝、ベッドの中でいろいろ考え事していたら、突如シーオラオングという名前が頭に浮ぶ。はてなんだったかと一瞬考えて、思い出した。昔、カゴ直利の学習漫画で読んだ、山田長政を暗殺するシャムの大臣の名前だ。だが、ネットで検索しても紙芝居が一件しか出てこない。山田長政で検索すると、シーウォーラウォンとして出てきた。最近はこれになっているのか。シーオラオングという響きは捨てがたいのだがな。

朝が母特製の頬肉カレー。腹がいっぱいになり、夜まで空腹を覚えず。それで食事時間がかなりズレ込む。食べながら党首討論のニュースをテレビで見る。

4時、舞台美術を担当してもらうHさんと打ち合わせ。ノリがよく、いろいろとアイデアも出してくれて、そこで「ああ、じゃあこのギャグが使える!」という発見もあり。劇団サギまがいで仕事をしていたこともあるそうで、義太夫さんとの再会も楽しみにしてくれている模様。

資料ビデオ、帰っていろいろ。丹波哲郎は『007は二度死ぬ』でボンドのことを「ゼロ・ゼロ」と呼んでいる。ダブルオーなどとスカした呼び方をしてはいけない。日本人ならゼロゼロセブンと呼べ!

森光子さん死去の報。92歳。彼女は戦後、喜劇の世界に入り昭和33年、大阪梅田劇場で人気漫才師ダイマル・ラケットの舞台『おんぼろ天使』に出演していた。たまたま劇場に打ち合わせに来ていた菊田一夫が東京への帰りがけ、汽車の時間を待つ三分だけその舞台を観て、その演技に注目。翌月、自分の芝居『がしんたれ』への出演を打診した。そして、その翌年、一生の代表作になった『放浪記』で初主演することになる。人生を決めた運命の三分間

『放浪記』の林芙美子役についてはでんぐり返しが有名になりすぎた感があるが、食と色という女の生きる二つのぎりぎりのところの要素を大胆に持ち込んだところが、当時の舞台としては異色だったこれを演じるのは、大女優では無理だったろう。大女優になってからの森光子が演じ続けたのは、実は林芙美子ではなく、41歳の頃の自分自身ではなかったか

解散関係のニュースでテレビは持ちきり。報ステの田崎サンも言ってたけど、今日の党首討論の段階では野田サンの圧勝。16日という具体的な日が出てきたときの安倍サンの、ちょっと虚をつかれた表情は、真剣勝負だったら一刀両断にされていた顔だった

ただし、その同じ表情は民主党の面々もしていた(これは自民党も言ってた)。野田サンは敵を切って己れも切った形。

食べたもの。早朝:バナナ一本。朝:カレーライス、中華風サラダ。果物。昼(ほとんど夜):昨日のピェンローの汁で雑炊、わさび稲荷寿司二個。夜:銀ダラ入りブテチゲ、ミニトマト、ニラお浸し。発泡酒、黒ホッピー。発泡酒旨し。喉鳴らして飲む。


15日(木)鳴かぬなら中出ししてみしょうホトトギス

「ナマは女の泣き具合が違うぜ」(プレイボーイ)

昨日、打ち合わせたHさんが使っていた定規がちょっと変わっている形状て、気になったので家に帰って検索したら「四角スケール」というもので、「×8パスケ」という商品名で五年くらい前に開発・発売されたものらしい。こういうの使いこなしているとプロだなぁ、と思えて、実にうらやましい。

「安倍氏は器小さい」と昨日の党首討論を受けての岡田副総理の発言。こういうこと言う奴の器こそ小さい、とすぐ反論される悪口は言ってはいけない。ネット時代の常識。

週刊新潮が母の室にあったので読む。勘三郎が人工肺装着・心肺停止の危険という記事を読んで驚く。そんなことになっていたとは。歌舞伎座お別れ公演の挨拶で、
「新しい劇場が完成する頃には、ここにおいでの皆様のほとんどがあの世の方」
とブラックジョークを言っていたが、自分がそうなってはシャレにならない。次男と仲がいい、というマイミクさんがいるが、ちょっとどういう状態なのか聞いてみよう。

浜崎あゆみが28歳ダンサーと熱愛宣言、相手も「真剣にお付き合い」と報告というニュース、興味持ってちょっとネットをあさる。浜崎あゆみのバックダンサーには性同一性障害で性転換した人とか、ユニークなキャラクターがいろいろいるようで、浜崎ファンの掲示板がほとんどダンサーズの噂ばかりなのに笑った。中でもこの麿我(まろか、と読む)という男は下半身にだらしがないと評判の悪い男で、ファンはヤキモキしているらしい。確かに前の結婚を見ても、男を見る目はなさそうだからなあ。

とはいえ、浜崎あゆみのような立場だと、つきあえる人間の範囲も狭められてしまうし、男を見る目を磨きようがない。ある意味かわいそうである。

家を出るとき、マンションの郵便受けの前で、子供が鍵のメカニズムに好奇心いっぱいで、若い母親が制止しても制止してもダイヤルをいじりたがって手を出す。微笑ましい光景だが、それに手を焼いている母親のセリフが
「やだ、やめて」
「そんなところいじらないで」
「ああ、イヤ、もう」
「やめてったら」

……声だけ聞いてると何かエロであるww


3時、新宿でT社打ち合わせ。終ってすぐ、新宿御苑でB社打ち合わせ。B社の場所から離れた出口から出てしまい、おまけに方角間違い、しばらく歩く。B社の打ち合わせ用の喫茶室の立派なことに驚くが、考えてみればB社はそもそもは自費出版の会社。それから自社企画本を出すようになった。応接間にあたる打ち合わせ室を立派にするのは、これは商売上当然のことか。イベントのことをいろいろ。

NHK森本アナ、強制わいせつ容疑で逮捕、とか。何でも夕方の3時か4時ころから飲んでいたらしい(朝の番組担当なので、一日のリズムが人よりズレている)。私も酒好きだが、人前に顔さらす商売として、外での一人飲みは基本的にせず、ある程度以上酔ったら必ずタクシーで帰ることにしている。そのために諸物価の高い都心に住んでいる。森本氏も浦安なんかに家を建てるからこうなる……もっとも浦安に帰るのになぜ二子玉川行きに乗るのか。十分間も胸を揉ませておいて、なぜやおらその女子大生は騒ぎ出したのか。

政治評論家、三宅久之氏死去。2001年のこと、テレ朝の『やじうまワイド』(『やじうまプラス』の前番組)で、山下久美子の未婚の母(しかも父親が誰かもあかさない)宣言について、同じコメンテーターの吉永みち子と真向から対立し、こういう男女関係も時代の流れ、と文化人らしい理解を示す吉永に対し三宅は“いや、こんな行為を許してはいかん、人倫にもとる!”と一刀両断していた。人倫ニ悖ルなどという言葉がスイと口から出るのも三宅氏の世代までくらいだろう。若い世代が、自分たちの若さを確認するためには、三宅のような頑固な老人が絶対必要なのだ。

原稿とりあえず今日の分アゲて、『スーパーマンII・冒険編』見る。たしか公開当時三回は見たはずなのに、マーゴット・キダーのロイス・レーンとのくだりはほとんど覚えていない。もっぱら興味はゾッド将軍の方に行っており、なかんずく情婦役のサラ・ダグラスがエロっぽかったのは覚えている。公開当時、淀川長治とならぶ映画評論業界の長老だった双葉十三郎が、この映画のサラ・ダグラスを”殊勲甲“と評していたっけ(三宅久之の“人倫ニ悖ル”もそうだが、こういう言葉を使う世代もどんどん亡くなっていく)。

食べたもの。早朝:バナナ一本。朝:カレーライス、中華風サラダ。果物。昼(ほとんど夜):昨日のピェンローの汁で雑炊、わさび稲荷寿司二個。夜:銀ダラ入りブテチゲ、ミニトマト、ニラお浸し。発泡酒、黒ホッピー。発泡酒旨し。喉鳴らして飲む。

16日(金)仲根なら和田の女房だろうホトトギス
結婚の時には私がないた(仲根かすみファン)

10時朝食。ご飯が進むと思ったら、いただきものの新米だった。今年の秋は、新米を三ヶ所(親戚からと、私のファンから)からいただいているので当分楽しめる。

本当かどうか知らないが大津いじめ事件の加害者の父親は映画『狂わせたいの』(98)に出てきた滑車男であるという噂がある。あの映画は試写で観たが、いや、悪夢をそのままフィルムに焼き付けたが如き作品で、アルコール度数の高いスピリッツに酔ったような感じがした。なかでも木村真束という俳優(AV男優?)の演じた、“滑車で天井から吊られた酒場の主人(しかも強姦魔)”という役は強烈だった。それがいじめ事件の犯人の父親というのは、ちょっとつながりやすすぎるくらいにつながっているが、本当なのか。

イスラエル軍は14日、ハマスの最高幹部アハマド・アル・ジャバリ参謀長をミサイル攻撃で殺害、続いてガザに対する激しい空爆を展開したという。現在、民族ジョークの本を書いているのだが、その中に
「真のアジア人とは”中国人の謙虚さと”“韓国人の穏健さと”“日本人の信仰心と”“フィリピン人の知性”を併せ持つ者である」
というのがある。それくらい日本人の神仏に対する信心は薄いようだが、イスラエルとハマスの対立を見ていると、信仰心がなくってよかった、と思わないでもない。

ゆうべNHKの『薄桜記』見たが、男女、武士と町人・商人の間のセリフのやりとりがほとんど同一目線。昔の時代劇はそこらにちゃんと一線を引いていて、それでも実際にはあり得ない、と言われていたものだ。考えてみれば、出演者も演出家も、すでにそんな身分の差、などという概念にほとんど触れることなく大人になった世代ばかりであり、その感覚がなくなるのも仕方ないことなのかもしれない。

昼はずっと原稿書き。6時、阿佐谷の地域区民センターで12月公演『7:00は殺しの番号』顔合わせ。直前に参加予定だった照明のヨッシーが赤ちゃんが熱を出したとかでこられなくなったが、珍しく今日は役者が全員揃った。

自己紹介し、打ち合わせし、キャスト発表、スケジュール説明などで一時間。その後、阿佐谷土間土間で顔合わせ飲み。楽しい連中が揃って、楽しい舞台になりそう。途中でテヤマも来たので、予約専用機としてiPhonを渡す。

12時過ぎ帰宅。これから疾風怒涛の一ヶ月。

本日食べたもの。朝:白菜のお浸し、焼き鮭。新米のご飯旨し!あと果物。昼:チェリーパイ一切れ、缶コーヒー。夜:阿佐ヶ谷土間土間にて刺身、焼鳥、寄せ鍋。酒類いろいろ。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa