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2012年10月31日投稿

つぶやき日記10月25日〜27日

25日(木)タラバ青春の蟹
(財布が)傷つくのも恐れずにただ食い続けていた

何やらあわただしい毎日だが、今日は久しぶりにテレビで使うブツの受け渡し(と、それに伴う飲み)しか予定がない。いや、連絡作業とか、原稿書きとかいろいろあるんだけど、もう心が休日モードになってる。いかんいかん。

やっと終息したと思った某騒動、また蒸し返す奴が出てきて、ちょっとムッとする。なんとか人をこれ以上傷つけないようにと躍起になっているこっちのことも少しは考えろ。

こないだBSフジで見たアニマル・プラネット『ルードの昆虫記』のユニークな昆虫学者ルード・クレインベーストの声、青野武さんに似てるな、と思ったらやっぱり青野さんだった。青野節のエキセントリックさの目盛りをかなり絞ってはいるが、そこはやっぱり青野さん、滋味あふれるユーモラスな口調。存命だったらこの線でまた新しい味を出したろうに。

石原慎太郎、知事辞職の報。ナニを考えているのかと私は思うし、国民の大半もそう考えるだろう。この人は所詮ワンマンプレーヤー、自分ひとり目立つのはうまいが、人をたばねていくことはできない。中川派を継承しながらまとめきれなかったのがトラウマで中央政界に返り咲きたいのだろうが、彼にとって、都知事こそ好き勝手が許されるベストポジションだった。まあ、泡沫政党の議員として消えていく運命であろう。

連絡あちこち。細かい事務仕事など、苦手な作業をずっと続けて、一段落。夏以来の懸案、ひとつ解決。いや、まだ解決じゃないが解決までの準備はほぼ、済ませた。夏以来、イライラしたり希望が持てたり、ダメかもと不安になったりこれで大丈夫とハイになったり、いろいろある案件だった。自分では意識していなかったがかなり緊張していたと見えて、先行き見えたあたりで、凄まじい肩凝りと背痛に襲われる。頭に血がのぼったか。あわてて近所の整体に飛び込んでマッサージしてもらう。大したもんで治まりましたよ。イデデイデデのバナナボート状態だったけど。

マッサージ終えてちょうど時間ぴったり、6時、中野駅北口。テレビで使うブツを渡辺シヴヲさんに借りて、こないだ行った『うどん真希』で芝居談義。ちょっと外聞をはばかる内容だった(笑)がそれだけに盛り上がり、楽しい数時間。ひとつ隣の席に、何かこっちと似たような客がいるな、と直感で感じていたら、向こうもそう感じたと見えて、どっちからともなく挨拶。大槻ケンヂさんだった。こんな普通の居酒屋で会うべき人でないので、すぐにはわからなかった。いろいろ大変だったようで、とか挨拶する。いやいや、もう大乗です、と。世界は広い、世間は狭い!

シヴさんと別れ、帰宅して改めて家飲み。モンティ・パイソンのビデオを見つつ。それにしても、なんで今年一番忙しいこの月末に東京国際映画祭、グレアム・チャップマンの自伝アニメ『ある嘘つきの物語』を上映するのか!これはフリーメーソンの陰謀だ!

本日食べたもの。早朝:エビカツサンド、缶コーヒー。朝:サンマ煮サラダ、ビーフシチュー。漬物、果物。昼:かすうどん、わさび稲荷。わさび稲荷は小田急で二日前に買ったものだが、コンビニものと違ってわさびがきくこと! 夜:うどん真希でコロッケ、アボカドまぐろ。家でマッシュルームサラダ、ミニトマト。ビール、黒ホッピー、緑茶ハイ。小田急で買ったマスカルポーネチーズ、イタリア製でメーカー名が『イゴール』。どうしてもせむしの召し使いを想像してしまう。

26日(金)『ズーニーブーでも恋がしたい』
「♪白い〜珊瑚礁〜」とか、やはり若気のいたりの歌だよな。

朝、4時起床、仕事ちょこちょこ。少しハナ水が出てグズる。さては昨日の肩凝りも風邪のせいであったよな。まあ、季節の変わり目だ、仕方なし。ゆうべの整体での揉み返しが今朝はちとつらいが、キツく揉んでくれと注文したのはこっちなので文句も言えない。

石原慎太郎の新党結成の評判、ネットでもマスコミでも毀誉相半ばすという感じ。しかし、毀の方の「尖閣買い取り用の寄付金を無駄金にした」という批判はどうか。無駄にさせたのは横から割って入った民主党である。都知事は黙って見ててくれ、と言ってたんだから。

メールやりとり。この日・月で福岡に行く。もちろん会社がらみで、であるが、日曜日はアニドウ時代の友人のGくんに会う予定。コミケなどで毎年顔は合わせているが、飲むのはウルトラ久しぶりな気が。

昼は簡単にエビカツサンドで済ます。3時半、新宿に出る。人と落ち合い、用事ひとつすませて、島さんと京王プラザ『樹林』で落ち合い、12月公演最後のキャスト候補さんと会う。こないだ会った子は宮崎あおいに、今日の子は広末涼子に似ている。いや、舞台がこれでだいぶ華やかになるだろう。いい感じ。

一旦家に帰り、朝に作っておいた掻き揚げ弁当を食う。朝、こないだの残りのエビと蓮を揚げたという天ぷらをたべたが、そのいくつかをもらい、白醤油と沖縄の砂糖で甘辛く煮て、弁当箱に敷いたご飯の上に乗せ、半日置いておいたもの。鼻息がちょっと荒くなる旨さ。・・・・・・考えて見れば、今日は朝天ぷら、昼エビカツサンド、夕方に掻き揚げ煮と、三食エビを食っている

食事終えて少し休み、7時に下北沢・楽園へ。入り口のところで出演者たちに会ってヤアヤアと挨拶。麻衣夢にちょっと遅れ目の誕生日プレゼント渡す。こないだ都美術館のミュージアム・センターで買ったハンカチの詰め合わせ。

ルナの一ヶ月公演は千秋楽にいつも行っているが、今回は福岡行きと重なって行けず。と、いうわけで本日、『地獄の楽園/ナイト・スラッシャー』二度目の観劇。前回よりさすがにみんな手慣れて見やすくなっている。・・・・・・まあ、公演期間中に練れてくる、ということはアリだが、しかし本来はこれくらいは初日に到達していないといけない(笑)。ルナがこういう劇団である、ということを承知しているお客ならいいが、他の、完成度をウリにしている劇団と比べたとき、どこにそういうところと勝負するポイントを持ってくるかが今後のここの課題になるだろう。敢て言うが、今回の『地獄』は、観に来てくれたお客より、絶対出演者の方が楽しんでいたような気がするんだよな。小劇場の芝居のほとんどがそうだとはいえ、特に。

終って、親川、暁の二人と新雪園に。親川が、暁くんを「ホモだろう!」とさんざつついていた。後から早さんとそのスタッフ、ハッシー、ゆみちゃん。ここのママさんが、「最近センセは来ないノ?」とハッシーに訊いていたそうである。挨拶したら、やはり『時間ですよ』見てくれていた。ただし、深夜の。GTに移ると逆に働く人は見られなくなる。かつてのチャーリーハウスのお母さんと同じ。

話はずんで、紹興酒は女児紅と普通のと二ビン、かなり行く。11時過ぎに出て、ハッシーが
「カラサワさん、いけないことしますか!」
と言って、ラーメン屋『麺僧』へ。まあ、千秋楽行けないから仕方ないか。ゆみちゃんと三人で。ただし、食べたのはミニ麺というやつなので、やや、罪が軽い(笑)。いろいろ話す。小劇場のプチブーム、とはいえいろいろ危機感をみんなで共有しないといけないと思うのだが、ハッシー(ルナ)にはその感覚ありやなしや?

タクシー相乗りで帰宅。メールチェック。日記に書けること書けないこと、いろいろあった一日であった。

本日食べたもの。朝:掻き揚げ、味噌汁、果物。昼:エビカツサンド、缶コーヒー。夕方:掻き揚げ煮弁当。旨くて涙。夜:『新雪園』で春巻、ギョウザ、サザエ炒め。さらにハッシー夫妻とラーメン。

27日(土)長いものにはパタリロ
まあ、王様の言うことだしなあ(タマネギ部隊員・談)

4時、起きてメールなど。腹が減ったので、冷蔵庫をごそごそ。大増料亭おでんのダシがまだ残っていたので、ネギとカマボコを煮て、カレー粉加えてカレーうどん。醤油を足した方がよかったが、それだとしょっぱくなりすぎる。

予定改めて確認するが、なかなか大変。昨日、下北沢でマーベリックの歳岡君に
「最近の唐沢さん(日記とか見ると)楽しそうですね」
と言われた。確かに、本業の執筆と副業のテレビと趣味(?)の芝居との3つが平行して動いている。楽しいというよりはハイになっている(ならないと出来ない)という感じだろう。

だが、裏ではそれ以上にいろんなことを平行してやらないといけない状況で、もうシュトルム・ウント・ドランクである。普通の人なら気が変になるくらいである。その中で大きなことふたつ、来週でとりあえずカタがつく。これも、何で一度にくるのという感じであるが、とりあえずこの山を越せば、来年一年は仕事(本業と副業と趣味w)に没頭できるはずである。もうちょっと。

こないだ都美術館の『猫とドラゴン』展見て思ったが、開田裕治さんのような“この道ひとすじ”で来て、いま人生の目標を達成しかけている位置にいる人を見ると心底羨ましいし、尊敬する。・・・・・・が、私にあの真似は出来ない。私は常に本業不定正体不明で、いろいろとアヤシゲに動いているのが好きだし、似合いなのである。根っからの“怪人”体質なのだ。これは仕方ない。

30日の収録の予定時間が来た。20時スタジオ入りで、収録が22:15〜24:15とのこと・・・・・・おいおい、日をまたぐのか? 以前BSの番組で、第一回だったものでスタッフが進行に慣れておらず、収録がやたら延びたことがあったが、それでも23時半には終った。スタジオから朝帰りは初めての経験である。田母神さんに怒られる!

11時、電話。久しぶりに電話打ち合わせでキレかけた。オレも若いな、と反省。こういうことはヘイヘイと言っておいて、現場で好き勝手やればいいのだ。結果を出せばOK、出せなければどんなに言うことに従ったってナッシング。それはわかっているはずなのに。

http://jump.cx/AOiUl『松山ケンイチ「最低記録更新は光栄」』松山の罪じゃない、一般大衆から徴収する金で一般大衆の嗜好を無視した作品を作ったプロデューサー、脚本家、演出家の罪。野心作をやるなら深夜ワクでやれ。ノイジー・マイノリティに媚びを売ると番組ワクそのものが滅びるぞ。

1時、出て日暮里へと向う。日暮里D倉庫にゅっと。トツゲキ倶楽部公演『タナカSummer』観劇。

この劇場は特殊な構造でユニークな演出が出来るところだが、駅からちょっと遠い。こないだ劇団アシカツを観にいったときはちょっと迷ったが、今回は出演者(チケットを買った)の高橋優都子ちゃんから丁寧な道案内メールが来て、それに従っていってきちんと到着。曲り角に道案内係の子も立っていて、親切。わかりにくい場所にある劇場で公演するときには、こういう気づかいも絶対必要であろう。

芝居については観劇日記に。これまでのトツゲキとはかなり違い、メタ的に主人公が説明セリフを観客に向けて語ったり、劇中にインプロ(即興)としての運動会シーンを入れたり、新しい試みを行っていた。これはやはり劇場の特殊性によるものだろう。

優都子ちゃん、物語のキーになるいい役だった。終って挨拶。他に久保ッキー、市森くん、演出の横森さん(横森良造の娘さん)とも挨拶し、12月公演の仮チラを渡す。みんなに“へえ、これで仮なの? 出来いいじゃない”と言われて満足。前田綾香ちゃん、両手にいっぱいファンからのプレゼントを持っていた。今年、ルナの連中を除けば一番舞台で観ている役者は前田綾香ではあるまいか。

終って、池袋に向う。今日はこれからアンドナウの会の、掛札昌裕先生との飲み会。電車の中で大学生らしい若者たち、私の顔を見て口笛吹いて指差して大声で

「おい、テレビ出てる人だぜ」
と話している。

「ああ雑学の」「なんて言ったっけ」「あれだよ、そう、秋山仁!

・・・・・・まあ定番の間違いではあるが学生たちよ、ちょっと違うぞ(笑)。

池袋で、時間あるのでマッサージ受ける。あまり強くないマッサージだったが、おとついのマッサージの揉み返しをほぐすにはちょうどよし。で、終って急いで食事処『わん』へ。すぐ近くに同じチェーンがふたつあるので、間違ってしまい、ちょっと遅れる。
掛札さん、中野貴雄監督、佛田洋監督、アンドナウの会のTくんと。例によって中野監督の独壇場的状態。映画業界の現状からヤクザ社会の意外な生業、やっている店に来るちょっと精神的に病んでいるお客の話など、爆笑に次ぐ爆笑。私もつられて舌が回り、少々飲みすぎたかも。

『異常性愛記録・ハレンチ』(1969。脚/監・石井輝男)の若杉英二の話を掛札さんから聞く。会ったとき、
「オレは昔は明智小五郎もやっていた(松竹・『青銅の魔人』1954)んだけどなあ」
と、あの役にはやはり抵抗を示していたとのこと。

10時ころ帰宅、明日の博多行きの準備をちょっとして寝る。書類等、忘れてはならないものが多々。

本日食べたもの。早朝:カレーうどん。朝:目玉焼き、蕗の味噌汁、果物。昼:抜き(食べ損ね)。夜:池袋『わん』で掛札さん、中野監督、佛田監督、Tくんと飲み会。刺し盛り串盛りの類いにビール、黒ホッピー。

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