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2012年9月20日投稿

つぶやき日記9月14日〜17日

14日(金)Fuck youには多少の時間がかかる見込みです
まったく糞いまいましい運休だぜ。

7時就寝。仕事場にいたら朝日がまぶしい。ニュース見ようとテレビつけたらプリウスのCM。C−3POが野沢那智でないのがちょっと寂しい。

本日は赤塚不二夫氏の誕生日
。Googleのロゴが天才バカボンになっていた。バカボンのパパと言うと思い出すのが、星新一が(また星新一かと言われそうだが)、“こういう状況があったら怖い”という話をSF作家たちがしていたとき、“夜中に目をさますと部屋の隅からバカボンの親父がおいでおいでをしている”というシチュエーションを語っていたこと。怖い状況を考えるのに、最も怖くないもの(しかし実在するはずのないもの)が実在する、というシチュエーションを持ってきたのがさすが星さん、と読んですこぶる感心したものである。

ところが数年前、ケーブルTVの番組でオタク連中と一緒に天王洲のテレビスタジオに行ったとき、そこのディレクターさんが、バカボンのパパそっくりだと話題になっていた。中野貴雄が“いや、見に行ってごらんなさい、似てるとかいうレベルでないです、実在している、という感じです”とまで言うので、わざわざ調整室まで見に行って、そこに“バカボンのパパがいる”のに仰天したものである。控室に戻って、しばらく笑いが止まらなくなっていたが、しかしふと、
「これであの星新一のシチュエーションは怖くなくなってしまったな」
と思ったことであった。

9月後半の舞台を予約。みんな頑張っている。こっちも12月の舞台制作をそろそろ始めないといけない。ちなみに、12月の舞台は複数の劇団との協力体制で制作する予定。この制作母体名も考えないといけない。

日曜はなみきとの対談2回目。アニドウにメールして式次第を問い合わせたがまだ何も決まってないらしい(笑)。

食べたもの。早朝:チーズバーガー、缶コーヒー。朝:茄子の味噌炒め、茄子と茗荷の味噌汁、果物。昼:抜き。夜:茄子かやき、油揚げ炒め、発芽大豆。発泡酒、黒ホッピー、抹茶サワー。何かナスをよく食った一日だった。

15日(土)胃の洗浄・オブ・ムスリム
豚を食ってしまったマホメットが胃洗浄をしている姿を描いた冒涜映画。

朝7時就寝、空腹を覚えて寝つけず、ラーメンを作って食べる。朝のニンニクラーメンもオツなもの。体重がかなりのスピードでリバウンド傾向なのでこれは今日限りにしないと(笑)。

本日のダジャレの元ネタである映画を世界に広めたいらんことしぃの牧師の名前がテリー・ジョーンズ。『ライフ・オブ・ブライアン』のことを調べようと“宗教 映画 テリー・ジョーンズ”でググったらこの作品のことばかりでちょっと笑った。パイソンの方のTJはどう反応しているのだろうか。ま、何にしてもカミサマ関係でお騒がせなことに関しては同じか。

……などということを考えながらぼんやり朝のニュースを見ていたら、ドイツの裁判所の様子が映って、その裁判官たちの深紅の法服姿に、思わず
「Nobody expects the Spanish Inquisition!!(まさかの時のスペイン宗教裁判!)
とつぶやいてしまった。
http://jump.cx/TH6wU
↑こんなの。しかもそのニュースはスペインがらみのもの(ドイツのスペインに対する財政援助の是非を問う裁判)だった。

http://jump.cx/Z358d『米ロサンゼルスの銀行強盗、紙幣ばらまきながら逃走』はいはい、カリオストロカリオストロ。

去年の芝居に使った発泡スチロールの柱(25×40×180)4本、ベランダに立てておいたら猫がひっかいて大変なことに。細かく切って捨てようと昨日は『負けて勝つ』見ながら、電熱性のスチロールカッターで切断(というよりえぐり取り)作業。2時間以上かかって一本の半分が始末できたくらい。スチロール臭に酔った。

『負けて勝つ』、思ったより面白くない。吉田茂をカッコよく描こうとして、いくらなんでも敗戦直後の日本人とは思えぬ言動をさせているのがその理由の一。芸者・小りんとの関係を、女性視聴者を意識してか愛妻を亡くしてからのように言わせているが、何、ずっと生前からであって、当時新橋の芸者の間では、小りんの身の回りの小物などに舶来品が多くなったのを見て、“外務省にいい人が出来た”と噂されていたという。シャーロック・ホームズなみの観察眼。

食べたもの。早朝:ピェンロウのスープを利用してラーメン。朝:アジ干物、卵焼き、カブ漬物、二十世紀梨。昼:抜き。夜:油揚焼き、豚タン茹で、発芽大豆、発泡酒、黒ホッピー、緑茶ハイ。酒量ちと多い。

16日(日)ルドルフ・シュタイナー、もう

神智学トリオ。あっぱれあっぱれ。

日刊サイゾーに『立川流騒動記』談之助のインタビューが載っている。増刷にもなったし、じわじわきてますなこれ

昨日、『負けて勝つ』の他にコロッケの『ごきげん歌謡笑劇場』というのを見た。大衆演劇よりある意味上を行く、あまりのベタさにゲップが出るほどだった。しかし、会場(長野県)のオバアチャンたちには大ウケ。ここまでベタに徹することが出来るのは、かえって凄い。地方で稼ぐにはここまでやらないといけないのか。談志も、本来人情噺は嫌いなのだが、地方でウケるために『芝浜』や『鼠穴』を演じたというが……。

http://mimizun.com/log/2ch/ojyuken/1143894456/「秋田古来の人肉食犯罪と結びついて、ヤマギシ会が循環農業と称して老人や赤ん坊の肉を売っている」2006年の書き込み。しまった、当時こんな面白いレポートを見逃していた。

5時半のギリギリまで家にいて、それからよっこらしょと腰を上げて荻窪、杉並公会堂。なみきたかしの『アニドウ代表の漫画的映画人生2』。何を話せばいいのかもどう話せばいいのかもわからず、ちょっと憂鬱気味。一回のカフェテリアに知っている顔が並んでいるので入ろうとするが、実はぐるーぷえびせんの次回上映会の打ち合わせだったので加われず。なおさら憂鬱になる。

お客は案外入る。受付の若い人に聞いたら、昨日の(今日は三連チャンの中日)倍くらい入ったそうである。トーク、始まってからは快調。ギャグも飛ばしてウケる。同人誌類は重い思いをして持っていったが三冊くらいしか売れず。アニドウの客はと学会や落語会のように、イベントのついでにものを買う習慣がない。

打ち上げはこないだと同じ荻窪の居酒屋『馬来』。片山氏の最後の教え子だったという沖縄出身の女の子がいたが、大酒飲みで、以前酔って転んで前歯を折って、その歯が顔に刺さった、などということをケロリとした顔で言う。

飲みながら、はらひろしさん、友永和秀さん、飯面雅子さんなど懐かしい面々と楽しく話し、非常に心ウキウキ。……こうなることはわかっているし、トークも考えてみればそんな荷になるようなことでなし、なのにイザ出かけるというまでは億劫で億劫で、“なんとか行かないですむ方法はないか”などと考える。この出不精癖はどうにかならないか。12時過ぎ、帰宅。ベッドに倒れ込む。

そう言えば今日、おまけ上映されたロシアアニメで、キリストの生誕を描いた作品が非常に印象深かった。ストーリィは聖書物語そのままなのだが、天使や三博士、ヨゼフの表情などが妙に人間臭いのだ。タイトルと作者を聞くのを忘れていた。確かめなくては。

食べたもの。早朝:バジルパスタ。朝:野菜サンドイッチ、コーヒー、果物。昼:抜き。夜:荻窪『馬来』でシメサバ、里芋煮、サラダ、生春巻、焼きおにぎりなど。生ビール、黒霧島ロック。

17日(月)悪い奴ほどよくナムル
キムチだのナムルだのばかり食う奴は……。(嫌韓厨)

3時ころ目を覚まし、DVDで『モンティ・パイソン』流しながらまたスチロール切断。これも繰り返していると、その感触にちょっとトリップ。耳で聴いてるモンティ・パイソンに“チェコフ”という単語が出てきて、画面を見るとロシア文豪のチェーホフが出ている。なるほど、『スター・トレック』のチェコフというのはチェーホフか。
http://togetter.com/li/373830茂木健一郎『アダムスキーの円盤と、応挙の幽霊』これもある意味、ベタベタな“わかりやすさ”。アダムスキーが空飛ぶ円盤という概念を作った人”など、わかりやすさのために正確さをかなり犠牲にしている。これでないと子供に通じないのだ。とはいえ、
「オカルトに興味があるんですけど」
という問いでUFOの話を持ち出すのは(そこから強引に自説を展開するのは)、はぐらかしているという感じもしないではない。

1時、新宿ロフトプラスワン。談之助・談笑との『どうする?どうなる?立川流!』。昼のイベントというのはあまり経験がなく、お客入るかどうか不安だったが、私が入ったときにはもう8割が埋まっている状態だった。

単行本出版記念イベントだったので前半は私と談之助で本の成立に関する対談。後半、談笑を加えて談志の思い出話。印象深かったのは、談笑の言った“(談志という人は)つかなくていいウソをつく癖があった”という証言。弟子たちを連れて自分の母親を見舞ったあと、帰りの車の中で、目にいっぱい涙をためながら
「……俺は親孝行をしているかな」
とつぶやき、談笑ら弟子たちが答えかねていると、
「……実はあれ、本当の親じゃないんだよな」
と言い、みんな愕然とするが、実は後で調べると全くのウソだったそうである。談之助が
「あんな顔もしゃべり方もそっくりな親子が、血がつながってないわけないじゃないか!」
とツッコんで大笑いになったが、しかし、ウソをそこでつく理由がないのでつい、信じてしまうのだと談笑は言っていた。

こういう癖がある人間には、他に大伴昌司がいた。よく、編集室に他の人と二人きりだと、
「僕、親を早く亡くしましてねえ」
などという身の上話を始め、同情して聞いていると、実は両親とも健在で、それどころか同居しているというような肩透かしがあったという。

虚言癖というにはあまりに“意味のない”これらのウソであるが、要は自分の正体というか、実際の姿をくらましたいという韜晦趣味なのだろう。天才には時にそういう志向のある人物が多いようだ。

物販、非常に好調。興業というものを商売にしている身柄、物販は重要なポイントと考える。はるか昔、オノプロが『アメリカン・ダンス・マシーン』の日本巡業をプロデュースしたとき、興業自体は凄まじい赤字になったのを、関係書籍などの売上げで何とかトントンに持っていけた、という話を若いころさんざ聞かされたためもある。

終ったあと(4時半)、談笑の本を出したA社のKくんも誘って、『樽一』で打ち上げ。いろいろ話はずむが、つまみで頼んだ『マスカルポーネチーズの塩辛』というのが酒にムチャクチャ合った。塩辛と言っても、単に塩を練り込んだだけのものらしいが。

帰宅、すぐ寝て、3時半ころ起き出してメール連絡、日記付けなど。終ってDVD見ながら。敬老の日の祝いなどで安かった鯛のお造りを利用して湯豆腐を作り、ビールなど飲む。明け方まで。

食べたもの。朝:トマト、焼きタラコ、お茶漬け、漬物、果物。昼:抜き。夕方:鯨刺身、里芋煮、マスカルポーネチーズ塩辛。ビール、焼酎ロック。夜(3時過ぎ):湯豆腐、ミニトマト。南部せんべい。缶ビール、黒ホッピー。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa