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2012年8月24日投稿

つぶやき日記8月21日〜23日

21日(火)ニイニイゼミ事件
「オ前達ノ父母兄弟ハ残暑ニナルノデ皆鳴イテオルゾ」

例により昼夜半逆転生活。明け方、海外サイトでトニー・スコット監督の自殺についての論評をいくつか読む。脳腫瘍を苦にしてとのこと。何かこのニュースがひっかかるのは、ビンセント・トーマス・ブリッジからの飛び降りという“見世物的”な死がどうもスコット監督には似合わない感じがするからだろう。同じく飛び降りで自殺した伊丹十三もそうだったが、何か陰謀論的なイメージがある

病を苦にしての自殺と言えば『ミザリー』や『ストレイトストーリー』のリチャード・ファーンズワースも癌で2000年に自殺しているが、これは西部劇スターらしくショットガン自殺だった。当時80歳。80で自殺しなくても、と思ったものだがよほど苦しかったのだろうか。

6時(朝の)就寝、9時半、電話で起こされる。吉本興業からで、去年暮れに録った『ガキ使スペシャル』がDVD化されるので、その収録許可が欲しいとのこと。寝ぼけているので、詳細をメールしてくださいとのみ伝える。よしもとのことだから、ギャラも発生しなさっぽい。

早坂さん(舞台監督)からメール。明日、四谷でバーの一日店長をやります、とのこと。何だか客が酔っぱらいの店長を介抱しないといけないのではないか、と演劇関係の友人たちのメール等回る(笑)。

2時、家を出て新宿、らんぶる。某社(同じ頭文字の出版社が多いので略称しても意味がない)打ち合わせ。ほぼ一年近く、本を書きます書きますと言って放ったらかしにしており、そのうち連絡も来なくなって、こりゃ見捨てられたかとショックだったのだが、実はお家騒動的に大変だった模様。新しい名刺をもらい、見てみたら社長とあって驚く。親会社から完全独立したらしい。

開口一番“お芝居どうですか”と言われて恐縮。いや、あればかりでは顎が干上がりますのでと言い訳し、ペンディングになっている原稿はじめ、向こうが社長なら、という感じでいくつか企画を売り込む。ちょうどこれから本格運転、というところらしいのでタイミング的には実によかった。

向こうのドタバタも震災が原因らしく、親会社が子会社を切り捨てようとしたあたりで渡りに舟で株を買って独立となったらしい。そう言えば去年の今ごろは、東北の書店の在庫が全滅し、金もとれず、部門縮小や廃止が各出版社で相次ぎ、私も2つばかり仕事がトンで大慌てした。そのとき
「一年後には日本の出版社の1/3はつぶれる」
とか言われていたが、案外私の回りはしぶとく生き延びているな。

打ち合わせ終えて帰宅。よしもとから詳細メールが届いていた。イメージで判断しちゃいけないというか、ちゃんとギャラ発生し、しかもこれまでの二次使用権料としてはかなり高額の部類見くびって悪かったと反省w。

ちなみにメールくれた担当者の名前が“西大寺ドルマ”。あまりのインパクトに芸名か、と思ってググったら、「本名だ」と書いてあるサイト発見。ドルマとはお笑いの神のことだとか。嘘くせえ、と思わずつぶやいてしまった。ちなみに女性。

4時、中野の某喫茶店で打ち合わせ。司法関係に出す資料の書き方とかのレクチャーを受ける。その場で関係各所に電話して諸事情の説明。これまで何年も被害を受け続けている。やるかどうかはまだ未定だが用意だけでもしておかないといけない。気が重い打ち合わせなのだが、担当の人がウッチャンナンチャンの内村そっくりな顔なので、何か笑いだしそうで困る。

本日食べたもの。朝:今年初のサンマ。まだ脂はそんなに乗ってないが初物はやはり嬉しい。昼:イカ丼。夜:牛肉と野菜の炒めもの、発芽大豆、ミニトマト。日本酒を冷やでやったらやはりちょっと頭がズキズキ。

22日(水)心頭滅却すれば荒俣宏。
焼き打ちの中にあっても本を集めていそう。

関係資料を明け方、整理する。まだちょっと時間かかりそう。スマイリーキクチ関連のことをネットで調べたりする。

スケジュールを確認したら、終末はもうトンデモ落語の会で名古屋行きか。談之助と“ブラックのプロデュースのことだから新幹線もホテルもこっちで手配しないといけなくはないか”と話していたが、ちゃんと確保してあるとのこと。

http://jump.cx/JMpYq
『東京五輪招致を日本活性化の起爆剤に』
「古くはナチスドイツを誇示したベルリンオリンピックを例に持ち出すまでもなく」
いいのか、こういうこと書いて。第一、活性化なら東京より福島で開催するのが一番だろうに。

http://jump.cx/abTbK『中国で「食人鬼」逮捕』
「中国では1950年代の工業化の時代に人肉の食用が禁止された」
これもまた、あっさり凄いことを(笑)。

午前7時就寝、9時45分朝食、食べてまた1時半まで寝る。宅配便に起こされる。昨日Amazonで買ったリージョンフリーのDVDデッキ。何と1900円で、注文の翌日、送料無料。安物買いのナニャドヤラにしたって安すぎる。一方で、これを買う必要を生ぜしめたDVDはUKのAmazonで注文したら「国外には送れません」という通知が来たorz。

ところで、起こされた時に見ていた夢。加藤武にインタビューする。金田一ものの映画のときのような口ひげを生やしているが、あれは全部鼻の下からまとめて生えていて、それを左右になでつけているだけだとわかる。しかも映画では黒く染めているが実際は金髪である。……ホントにこんな夢の記録でhttp://jump.cx/RMRlCにあるように脳が活性化するのか?

http://togetter.com/li/359177『はるかぜちゃんに捨て垢からリプライを送ってみた』
この、リプライを送った人物がまとめ主。どうしてこう、自分の愚行を誇るんだろう。一方で、はるかぜちゃんのいじめ論に同調したファンが、今度はアンチはるかぜちゃんに対しほとんどいじめ的な発言を投げ掛けるのも、人ララ(人間なんてラララ)的な行動である(はるかぜちゃんはそれに対し、“代表して”あやまっている)。ツイッターというのは人間の醜さや馬鹿さをえぐり出してしまうツールだと言われているが、まさにその実例。文字数が短い分、気軽に非常識発言を発信してしまうのだろう。知り合いにも、ツイッターでのちょっとアレな発言が止まらなくなっている中毒者がいる。個人的にはツイッター規制論者。

上記の私の発言に対し、“震災・原発事故直後のツイッター発言は、人間がパニックに陥った場合どのような思考パターンをたどるかの貴重なデータでしたね”というマイミクさん(科学解説員の女性)のコメントがあった。そういう目で見れば確かに貴重なデータで、
「人間は自分のストレスを他人を中傷することで解消する」
ことの証明。すでに“ネット中傷依存症”などという言葉も生まれかけているようである。

http://www.cinematoday.jp/page/N0045226『トニー・スコット監督、妻は脳腫瘍を否定』
いよいよわかんなくなっていくな。311のドキュメントを撮っていたから放射能にやられた、と言いだす輩もいそうである(プロデュースしただけ)。放射脳腫瘍とでも言うか。

某社原稿書きせっせと。昼飯は簡便に、と、以前買ったレトルトの『タイ風卵と蟹のカレー』というのをレンジで温めた飯にかけて。最近のレトルトカレーの進歩には毎度うならされるが、これは珍しくハズれであった。

7時半ころ脱稿。メールで送る。エアコン入れていたにもかかわらず、書き上げたときは全身にじわりと汗がにじんでいた。かなり書き上げた充実感はあり。シャワー浴び、火照った脳をさまそうと、家を出て丸ノ内線で四谷三丁目。『ばかのたまりば』というバーで、舞台監督の早坂さんが一日店長をしている。芝居関係者何人かとカウンターで談笑していたら、隣の店(カラオケバー)のおばちゃんが
「いま満員なのでしばらくお願い」
と、7〜8人の酔っぱらいを押し付けてきた。いずれも40代から50代の人たち。リーダーがいかにもな大阪弁のおじさんで、酔っぱらって早さんにからんでいた。われわれは今まで数限りなく酔っぱらった早さんにからまれていたので、酔っぱらいにからまれる早さんというのは新鮮な見物だった(笑)。1時間ほどカラオケをがなって、隣の店に移動。ホッとした。

芝居関係者は役者さんが一人、照明さんが一人。どちらも初対面(向こうはこちらを知っていた)だったが、そこは芝居モノ同士、いろいろ話がはずむ。3時間ほどいて、帰宅。残暑々々というが、風があることもあり、やや涼しい。そう言えば昼から何も食べていない(店ではナッツと酒のみ)ので、コンビニでカツ丼弁当を買い、自分の出ている『タカトシの時間ですよ!』見ながら食べる。

『時間ですよ!』、私などよりもうちょっと丸山さんフォローすればよかったのに、という感じ。収録現場ではタカトシがもっと面白がっていじっていたはずなのだが、編集でずいぶんあっさりしたものになってしまっていた。レギュラー陣を印象づけよう(今後の展開含みで)という編集なのか?。

食べたもの。朝:冷やし茶碗蒸し、目玉焼き、トースト、茄子のペースト(『貧乏人のキャビア』というやつ)、コーヒー。昼:レトルトでタイ風カニカレー。最後の三口くらい、まずくて残す。夜:コンビニのカツ丼、発芽大豆、ミニトマト。黒ホッピー、緑茶ハイ二杯ずつ。

23日(木)たけしまのミーめ

「この猫は僕のもんだ!」「いや、僕が飼うんだい!」

いろいろせっぱ詰まった事項あり、そうなると逆にどうにでもなれと開き直った心境になる。なので眠りも食欲もさまで減退せず。

例によって朝方まで仕事、2時間ほど寝て9時45分に朝食、食い終って(健康的にどうかは知らぬが)1時半ころまで寝る。部屋の検査の人たちに起こされる。“木曜と聞いていましたが”と文句を言うと、“今日木曜とですよ”と言われて自分ながら失笑。こういう生活リズムだと、いつか曜日の概念などがおかしくなるとは思っていた。

スタッフと電話、ちょっと長びく。その間に別のところから電話あり。仕事関係の連絡は(記録が残るというところから)メールを基本にしており、電話は一日に二〜三本、かかるかかからないかなのだが、それでちょっと長くなると、必ずと言っていいほど、かぶって電話がかかってくる。なんだろう、このタイミングの悪さは。

そっちの方(途中でかかってきた方)はK社F誌。インタビュー依頼。明後日はもう名古屋行きなので、明日、急遽受けることに。その下調べにちょっと手間取る。

昼は気がついたら食べないままだった。何を食べようかと思ってはいたのだが雑用にとりまぎれ、ふと気がついたら食べそびれていた。いろいろと生活リズムの狂いが顕著になってきた。ただ、朝方に寝るというのは、これ一種の快感なのだよねえ。

山本美香氏の死のニュースいくつかネットで探る。武人の死という感じで涙せざるを得ないが、しかし娘の死を電話で確認する父親の姿をテレビで見ると「親不孝者め」という憤りも感じる。彼女の、ジャーナリストとしての信念には心から敬服するが、そのどこかに“自分探し”的な、生きるモチベーションを自分の中で発見できず、外の状況に求める欲求のようなものが感じられるのが、ちょっと気になったところではある。
「紛争地帯などで一生懸命に生きている人たちがとても好きだ。彼らの強さを伝えたい」
という彼女の言葉が残っている(MSN産経ニュースなど)が、紛争地帯でない場所だって人は一生懸命生きている。危険地帯を選んで足を踏み込んでいく、という、ある意味“魔”の誘惑に彼女はとらわれていたのではあるまいか。

韓国の大使館員が外務省に、日本側の親書を返しにやってきて取り次いでもらえず、結局書留で送ったというニュース、何やらコントのようで笑ってしまう。世界に向けて、わが国はかくも非常識な国ですと喧伝しているようなもの。どういうつもりなのかね?

本日食べたもの。朝:冷やし茶碗蒸し、自家製クサヤ、オレンジと梨数片。昼:食いそびれ。夜:ラム肉ギョウザ、焼きビーフン、ミニトマト。炭酸割りワイン、黒ホッピー。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa