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2012年8月6日投稿

つぶやき日記8月1日〜4日

8月
1日(水)刃牙じゃなかろか
何、最終回あたりの展開
(期間限定でかつての裏モノ日記のダジャレタイトルを復活させております)

昨日電話あり、全く連絡なかったのでてっきりバラシだと思っていた今週の収録、イキていた。しかも、質問(される)内容はこれから考えるとのこと。えーと、今週金曜日ですよね?

打ち合わせが出来るのか、と問い合わせたが、どうもメールやりとりだけになるらしい。前回の評判が大変(局内、視聴率とも)よかったので急遽続編を、となったらしいので文句も言えぬが、一応「ネタ仕込みも必要なのですが」と言ってみたら、「そこはもう、信頼してますから」と。うーん、信頼されたかww。

http://togetter.com/li/346220『放射線をしたレバーを食べると内部被曝する!』……まあ、もうこのrei_uenoというジャーナリストの科学的な誤りをあげつらっても仕方ない段階なのだ。問題はなぜ、こういう言説がいまだにはびこるかを思考し、現代人の考え方の潮流を見る海図を作り、対応作を提案するることが知識人と言われる人々の仕事である。ののしるだけならそこらの中学生にも出来る。こういうことにかこつけて「俺はオリコウ」と言い募る連中は邪魔なだけ。しっかり頼むよ、もう。

http://togetter.com/li/347891「オリンピック開会式日本選手団退場の謎!は放射能の二次被曝だった」この人たちは世界から日本人を差別してもらいたくてたまらないらしい。自分たちの言うことを真に受けない日本人が憎くて仕方ないらしい。ネットで発言するということはどうも、自分たちが母体集団の一員であることを忘れさせる作用があるのではないか。これも、アタマのよろしい人たちに聞いてみたいのだが、そういう人たちが一番、それを忘れているようなので……。

本日の食生活。朝:豚肉とブロッコリのウナギのタレ焼き。高いウナギの簡便代用品だが、これが美味い。気がついたら忙しくて抜き。ちょいフラつく。夜:ラム肉ステーキ、ホタテのサワークリーム和え、ミニトマト。

2日(木)テイラノキヨモリ・レックス
わしは日本の王じゃ!

ずいぶん寝やすいと思ったら、居間の冷房が入れっ放しになっていて、その冷気(除湿だったが)が寝室にも来ているのだった。あちゃあ、電気代が……と思ったが、直に風があたるのでなく、こんなに熟睡できるのなら、この夏を乗り切るのに電気代くらい安いものかもしれない。

内村航平が体操で金メダル。そう言えば東京オリンピックの体操の難易度から流行した言葉が“ウルトラC”。これをもじって、その2年後の1966年に始まった特撮番組に『ウルトラQ』とタイトルがついた。友人の傍見頼路氏によると現在の体操競技はウルトラGまであるそうな。Qまであと少し(でもないか)。

書棚をちょっと整理。昭和の名作マンガと貸本B級を除くと、最後まで自分の書棚に残るコミックって何だろうと考える。鴨居まさねの『雲の上のキスケさん』とか、ヤマシタトモコの『ドントクライ、ガール』とか……と考えてみたら、女性作家のもの(しかもちょっとヒネたもの)ばかりではないか。

バンリキ魔王でおなじみの怪優、大前均氏が昨年3月1日、震災の直前に亡くなっていたことを知る。訃報日記に詳しく書く。80年代にはドラマからCM、バラエティにまで進出していた人気者だった。

本日の食事。朝:サバ塩焼、味噌きんぴら。スイカ。昼:卵かけご飯。夜:ラム肉ギョウザ、発芽大豆、ミニトマト。

3日(金)高校生のしたいときには親はなし
今日、パパもママもいないの。だから……。

朝、やはり電気代不安で居間の冷房つけられず。肝の小さいことだ。前にも書いたが、渡部昇一『知的生活の方法』で、クーラーは日本の知的生活を全く変えた(避暑が必要なくなった)革命的発明、と主張していた。知的かどうか知らぬが、私も仕事のための投資として夏のエアコン代には目をつぶらないといけないか。

母が「あまり安かったので」と荻窪の100均で買ってきた200円のTシャツ、夏場にはかえって薄手で着心地がよろしい。

明日の談笑さんたちとの食事会、店に電話して予約。モンゴル料理だが、こちらの電話番号も聞かないあたり、さすが大陸的おおらかさ。

さらに電話、次のと学会本原稿につき、出版社と。古本系はすぐ揃うが、新刊も何冊か入れて欲しいという要望。そうなるとどれがアタリか、博捜せねばならずいろいろと大変。

メール、12月の出演俳優さんに。スケジュール的にどうかな、と思ったのだが、稽古は事務所の仕事優先という条件でOK。ホッと。

メガネがゆがんだので、新宿に出て直してもらう。担当のお兄さん、お笑い系ならイケメン高身長で、かなりモテそう。そこから赤坂、TBSに向うのだが、ちょいと腹が空き気味なので、用心のため立ち食い蕎麦屋で冷やしたぬき。しゃべり仕事前に腹にものを入れるのは、空腹による口臭を防ぐという理由である。口臭の原因の多くは口内ではなく、膵液が胃液で分解された匂いであるそうな。

TBS到着、入り口で声をかけられたので見たら森田豊先生。先生も打ち合わせナシでぶっつけだとか。今回は前回のゲスト中から青山、森田、唐沢の三人、新たに斎藤孝先生、それと裏社会ジャーナリストの丸山佑介さん。われわれゲストは収録の急なスケジュールにとまどっているが、ディレクター、プロデューサーさんたちみんなニコニコ顔で「こんなに早く続編がやれるとは」と大張り切りである。訊いたら前回の放映はかなり視聴率よろしく、何か賞を貰ったとかで、それで張りきっているのであるらしい。局サイドで特に私と青山繁晴先生のやりとりの評判がよかったとか何とか。

ざっと(本当にざっと)の打ち合わせの後、スタジオ入り。前回と同じセットだが、椅子が柔らかくなっていた。森田先生、「椅子が固かったと前回文句言ったんです。言ってみるもんですね」と。

AKB48の子たち、それから品川庄司の品川が酔って転んで骨折したとかで松葉杖ついて挨拶してくれる。「こないだの収録のときも思いましたけど、よくなんでもご存知ですね」と(これはマジで)言ったら、「僕、唐沢さんの本全部読んでるんですよ。あれでいろんなことに興味持ったんです」と。雑学は広く、浅く、アヤシゲだからこそ、あらゆる事象への興味を誘うと以前(ブームのときに)よく言っていたが、そのチルドレンみたいな人が本当にいることにちょっと驚く。楽屋で斎藤孝先生にも、「トリビアはあの幅の広さが凄かった」と言われて恐縮。私が一番あの番組を過小評価していたかも。

収録開始。また例により、青山先生が全ての質問に最初に答え、私がちなみに……とそれに茶々入れ、さらに各先生が専門分野を語る、という流れ。前回はかなり専門的な質問が出たが、今回は丸山さんが入ったこともあり、ちょっとくだけてリラックス(丸山さんは最初凄く緊張していたが、すぐ慣れて後半、バリバリとアドリブを飛ばしていた)。前回よりもエンタテインメント主体になった。2時間回しだったが、途中で青山先生、「もう疲れた、早く帰りたい」と。私、「青山さん、それ自分で延ばしているからですよ」と。軽口も出るようになる。一ヶ所、JFKをFKJと言ってしまった。これはと学会にFKJというハンドルネームの友人がいるせい(笑)。

この番組、視聴率が高かっただけでなく、出演しているお笑いの人たちやアイドルの子たちが嬉々として質問しているらしい。昔はアイドルなどというのは「ヨロシクオネガイシマース」しか言えない子のようにイメージされていたが、今日びはそんな子じゃどんなに可愛くても生き残れないのだろう。終って控室に帰るとき、AKBの何とかいう子(すいません、名前がわからない)が、駆け寄ってきて、「私、UFOに興味あるんですけど、宇宙人って本当にいるんですか?」と質問してきた。一応、「いる可能性はもちろんあるけれど、UFOに乗って地球に来ている確率はほぼゼロに近い」という基本のところを説明しておく。それに対しての「えー、でもマヤの予言とかあるじゃないですかー」は、どういうツナガリで返ってきたのかちょっと理解できなかった。

他の先生方とも控室ですっかり打ち解け、写真撮ったりして、一緒に飲みにでも、というようなノリになりかけるが、無情にタクシーに押込まれる。他の先生たちが弁当を「もったいないから持って帰りましょう」というのでカバンに入れておいたら、煮物の汁が衣装の背広に染みてしまった。洗濯に出さねばなるまい。

食べたもの。朝:煮物、冷や茶碗蒸し。昼:ラム丼。夜:チキンレバーソテー、スモークト・サーモン、ミニトマト。毎食トマトを食うのは確か永井荷風がトマトを肴にビールを飲んだという話を聞いてからの習慣

4日(土)マゼルと危険
加藤凌平が(中国腐女子的発想)。

朝、冷やし茶わん蒸し、鶏肉塩胡椒焼き、デザートに桃。極めて甘し。食べきるまでもつかというくらい柔らかく熟れている。

http://togetter.com/li/332164「二子玉川にUFO出現」正体をリポートしているのが知り合いのサイトで笑った。しかし、まだ夜空の光で人間はこれだけロマンをかきたてられるのだねえ。UFOと放射能の恐怖、どちらも大衆娯楽レベルで植え付けられ、実際と混同しちゃっている人がお先走りで騒ぎ立てるという特徴あり。まあ、UFOは罪がないが。

原稿書き、全然進まず。ヤバいですな。ぶ厚い本も読まねばならん。夏場は寝転がって本を読むのも一大事。

昼も食欲あまりなし。スーパーで買っておいたメキシコマンゴーを一個、ナイフで削るようにして食べて昼食代わりにする。桃といいマンゴーといい、台湾のサル的食生活。

中野貴雄監督に言わせると、私の顔はコーエン兄弟の『ノーカントリー』で殺し屋アントン・シガーを演じたハビエル・バルデムに似ているのだそうな。意識したことなかったが、そんなに目つきが悪いかww?。
http://16273951.at.webry.info/200903/article_1.html

6時半、幡ヶ谷。立川談笑夫妻、オノ・テヤマ夫妻。それぞれに子供がいるので、何やらピクニックの帰りの風情。青空へ案内して、食事会。例の企画の打ち合わせ、というのが主だが、空いている日を聞いただけw。あとはひたすら飲んで食って。しかし、ここの羊肉餅はうまい! カレーはみんなに「衝撃的」と大好評。S太郎がもう、人形のような可愛さ。しかも私になつくなつく。談笑のところのR人くんは、相変わらず大人のしゃべり。店員さんに親たちが「オレンジジュース」というと、「2つ、でお願いします!」と(笑)。談笑さんの新弟子の笑二くん、沖縄出身だとか。ちょっと眠田直さんに似ている。

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