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2012年7月21日投稿

つぶやき日記7月16日〜19日

7月
16日

朝11時下北沢入り。ネット予約整理、チケット整理、席作りなどでもうドッタバタ。予約の三割増し近く客数増える。今日は血のりの仕掛で新しい工夫をやると、役者たちのリハを見る。昨日、ここをもうちょっとよくしたいと提案してきたのである。千秋楽一日前になお改善を試行錯誤する役者魂に、感服。白手袋を使えば、というのは私のアイデア。

客入れ初め。当日のお客様に、「誰かの紹介ですか?」と訊いたら、「辻先生のツイッターを見て……」とのこと。辻先生が、初日観に来てくださった二日後に、感想をツイッターでつぶやかれ、それが「観ていて全く飽きさせない」という賛辞だったことで、辻ファンの方々がどんなものか、と足を劇場に運んでくれたというわけ。この方は終演後、大変に面白かった、と感想を述べてくれた。

あと、昨日15日に観に来てくれた若い目劇者のメンバーがOさんに送った感想というのが転送されてきた。絶賛してくれていたのだが、その中で
「(芝居を観て)声を上げて笑ったのははじめて」
というのがあった。そういう観劇者もいる。ルナほど笑いに特化せず、難解な不条理ものでもなく、今回程度のシリアスと笑いの混交はちょうどそういう人によかったかもしれない。

ハッシーからメール。「○○ちゃんと○○くんを次回(10月)公演に使いたい」とのこと。どちらも間に人や事務所が立っているのでおいそれとはいかないが、勉強にはなると思うので、声はかけてみよう。

昨日、売上集計をつけていて、去年の『タイム・リビジョン』との比較をしてみた。リビジョンは記憶では大成功という感じだったのだが、集客数(チケット売上げ)を見ると、(前売料金が3000円、『楽園の……』が3200円という差はあるにせよ)ほぼ全ステージで対応するリビジョンの集客を上回っている。今回の方が集客にかなり苦心しているというイメージがあったので意外だった。

そのリビジョンの演出補だった秋葉由美子ちゃん来てくれる。やはり演技としては不備がいろいろ、と指摘がある。それは秋葉ちゃん、あなたがスケジュール合わなくて参加できなかったからですよ。

ハッシーには「やつれたんじゃない?」と言われ、秋葉ちゃんには「かなり疲れているように見える」と言われる。まあ、この一週間体験すりゃ、誰でもバテるしやつれるわい。

そしてラストステージ。さまざまな思いが交錯しつつ、役者さんたちが楽しんで演じているのを演出席から観る。稽古開始からちょうど一ヶ月。長い、苦しい、でもやはり楽しい一ヶ月だった。

終ってバラし。私は近くの喫茶店でキックバック等の集計。去年に比べるとバラしも集計もサクサク進み、9時過ぎには打ち上げ会場に向える状態になる。その前に、何もなくなった劇場のステージ上にひとり立つ。この寂寞感がたまらない。人を麻薬のように演劇に迷い込ませる。

土間土間で乾杯。朝までワイワイとやるが、荒れたり騒いだりということのない、比較的(比較的だが)静かな打ち上げだった。前回は早さんや岡っちなど、騒がしいのが揃っていたので(笑)。

ただ、夜半すぎになって、少し反省点も歳岡くんなどと話す。やはり私なりのものを第一回公演としてもっと演技演出に打ち出すべきだったという思いもある。しかし、それではあきらかに時間も足りず、こちらにまだ座長クラスの人間の頭を押さえるだけの経験値もなかった。そのため、かなり早い時期に演出方法をスイッチし、部所々々にまかせることにした。これは結果としては公演を成功させたと思うが、出せるものを出しきったという達成感にはちょっと遠かったかもしれない。次回以降、スタッフとスケジュール管理の完全、そして演出プランの練り直しを期して再度臨もう。

17日

4時半、お開き。朝ぼらけの中帰宅、シャワー浴びて就寝。かくて長き『世外今是第一回公演』は終わりぬ。どういう夢を見るだろう。そう言えば公演中、リュックサックの幽霊が出て周囲のみんなが恐怖にかられ逃げ回るという夢を見た。何でリュックサック?

一日中廃人のようになって過ごす、かと思ったら案外元気に8時半には目が覚める。節々が痛いのは、昨日、持ち帰りの小道具の紙袋抱えたまま盛大に転んだため。入浴、また寝る。

近くのブックオフでざざっと買い込んだマンガ類をベッドで噛り読み。『ハチワンダイバー』『キングダム』『ヴィンランドサガ』『ぢごぷり』『少女ファイト』『仮面のメイドガイ』『邪眼は月輪に飛ぶ』『ジオブリーダーズ』エトセトラ。面白いものあり、初めて読んだがまったく肌に合わないものあり。とにかく、芝居アタマを切り替える荒行としてガンガン読み進む

と学会誌(夏コミ用)の原稿一本、以前メモしてあるものに手を加える形で完成、編集の眠田さんのところに送る。眠田さんもそう言えば舞台観に来てくれたが、ストーリィより女優陣の可愛さの方がインパクトあったという(笑)。まあ、今回はそういう方にも合わせてのキャスティングだったわけだが。

久しぶりに。17日に食べたもの。朝:パイナップル。昼:トマトソースパスタ。夜:ギョウザ、ミニトマト、サクラエビ。発泡酒、黒ホッピー。

18日
久しぶりに母の室で第一食。北海道から貰ったというサクランボ、おやつ代わりに昼にペロリと食べてしまった。

マネージャーのオノと連絡、今後のことの打ち合わせ日程調整。母が早く彼女たち夫婦や息子にご飯食べさせたがっている。

日課の散歩も復活させようと思うが何しろ暑い。いつもコースの途中で足を運ぶ産地直送センターを久しぶりにのぞいてみたら、タモギタケの袋を5つも発見! タモギタケは人気商品で、入るとすぐ売れてしまうのだ。もちろん、全部買い占め(ったって一袋150円だが)。炎暑の中ホクホク顔で帰宅。豚バラと炒めて豚タモ丼にして昼飯。残りは小分けにして冷凍庫に。

http://hiwihhi.com/utsukoono/status/225238948539138048「私たちをガンの恐怖に陥れた東北人にはたっぷり慰謝料を払ってもらうからね」……スゴいこと言わはると思ったら、「放射能とは縁遠い宇宙」とか「避難してきている汚染家族が爪を切るだけでも迷惑」発言の小野淳子か。次々ニューフェースが登場するなあ、放射脳の人たちは。

買い物に行き、鶏ガラ二羽分と手羽先と手羽中2パックづつ買って、家で大鍋で煮て鶏スープを作る。白濁した濃厚なスープが出来たので、これも小分けして冷凍。手羽先とガラの首のところの肉をこそげて、ネギと一緒に煮て、鶏煮込みを製造。手羽中は酢とこーれーぐーす(沖縄の泡盛に島とうがらしを漬け込んだ調味料)に浸けて辛味鶏にする。

これでくたびれたのか、ちょっと本を片手にベッドに横になったらいきなり睡魔襲ってきてグー。後から考えてみれば気圧のせいで、夜の雨を予想できたはずなのに、身体にまだ疲れがたまっているのだろう、などと思ってしまい、夕方からの外出に傘を持たずに出てしまった。

6時半、高田馬場。ぶんがく社Sさんと談之助。近くの割烹『桂』にて、『騒動記』の今後のパブに関し打ち合わせ。店は昭和の香り漂うところで、要はソフィスティケートされてない。おばちゃんが談之助を見て「『笑点』出てませんでした?」と言ったのは、普通の格好していても噺家の匂いが漂っているってことで、案外鋭いのかもしれない。私のことも「あ、テレビの人だあ」と。今、もうこういう反応自体レトロで微笑ましい。

『騒動記』のパブリシティのことざっと。あと、電子書籍化の件。今後の出版業界の情勢もいろいろ聞く。Sさんに「なるべく早く『訃報本』を出したい」と言われ恐縮。あまりの状況の変化に執筆が中断していた。すぐベギと打ち合わせしておきますから、と返事しておく。

生ビールから黒霧島ロックに切り替えたが、何かやたら酔いが回る。実はこの時、もうゲリラ豪雨的な大雨になっていた。傘を忘れたので、駅まで走って、そんなに駅から遠くない店なのだが、上着がずぶ濡れになった。9時半帰宅、さほど酔ってはいないが何も出来ずベッドに倒れ込む。これは疲れもあったかも。

本日食べたもの。朝:タマネギとエビの掻き揚げ、ナメコの味噌汁。ご飯、漬物。昼:タモギタケと豚バラの丼。夜:打ち合わせ兼ねて高田馬場の割烹店。マグロ、タコ、アマダイ等の刺身、焼魚(イサキ)、蒸しもの(タラの白子)。ビールと焼酎。ご飯物は出ず。

19日
またまた無くしもの探しで午前中の30分を無駄にする。出てきたからよかった、というか本来無くなるわけもないもので、落ち着いて探せばいいことなのだが、ついつい“これが無くなった結果”のシミュレーションを頭の中で咄嗟に立ててしまうので、よりパニックしちゃうのである。原発恐怖症の人たちを笑えない。

同人誌原稿のチェックとまとめ。今回もお蔵だし集であるが、かなりレアなものも入れている。自分で読み返して、へえ、こんなこと書いてたのか、と感心したり(笑)。

ベギから訃報本の進行についてメモが送られてくる。原稿はほぼ揃っている状態だから大丈夫と彼女は言うが、これを構成していくのは、一から書いていくより手間がかかると私はビビる。

これらの作業と、公演の収支計算で1日つぶれる。私の暑苦しい夏はまだまだ終わらない。

4時半、地下鉄で赤坂見附まで。ホテルニューオータニの喫茶店で皆神龍太郎さんと落ち合って、某打ち合わせに。仕事では全くないのだが、ちょっとと学会関係で義理のある方から相談を受けて、その件で。私通しで話が来たので一応立ち合うが、単なるオブザーバーである。

話がざっと済んだところで、ホテル内のカトーズダイニングバーで食事をおごられる。いろいろ意外な話を聞きながら。アワビ会席という感じの和食コース。昨日今日と、それまで(公演中)のコンビニ食中心の毎日とは雲泥の差の食事内容。

終ってまだ7時台なので、ロビーの椅子を借りて皆神さんと今後のと学会の運営内容についてちょっと話す。とりあえずスタッフ不足。第二世代にどう働いてもらうか、って、10年前にも同じ話をしていた気がする。うかうかしているとあっという間に25周年だ。そこらまでにはわれわれに代わる運営委員メンバーを育てておかないといけまい。

皆神さんから、このあいだの大会反省会(私は稽古で行けず)で、ちょっと感動的な一幕(私がらみ)であったと聞く。わかってくれる人はわかってくれている、と少し感激。

皆神さんと別れての帰り、肌寒いくらいの風なのに驚く。昼間と打って変わったこの涼しさは何? 帰宅、シャワー浴びる気にもならず、蒟蒻と蓮の煮物で寝酒。ヤング・ジャンプ・コミックス『シャトゥーン』(奥谷通敦・画)読みながら。本来は肉食いながら読むべきものかもww。

本日食べたもの。朝:自家製マーボ豆腐。ナメコの味噌汁。昼:マトンミートソースのペンネ(冷凍庫整理)。夕方:アワビ御前。おごっていただく。夜食:蓮と蒟蒻の煮物。黒ホッピー。

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