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2012年5月8日投稿

つぶやき日記5月1日〜7日

1日
頼んでいた人からメールあり、7月公演最後のキャスティング、決定!!これでフライヤー製作とか進められる。

最終登場人物数、14人(プラス声だけ1人)。一時どんどん増えていって、17、8人になるか、と思っていたので、案外コンパクトにまとまった。もっともリビジョンより2人多い。狭い楽屋で夏にどうするか……。

1日
http://togetter.com/li/296600?#「放射能 バス事故」で検索したらこんな感じ - Togetterをチェックしました(詳細)
塩谷瞬も二股は放射能のせい、と言っちゃえば賛同者が出たかもしれぬ。

舞台をプロデュースしている立場からホンネを言えば、誰かオレの芝居の俳優も二股やってマスコミに追いかけられないかな、とみんな密かに思っているだろう。また、そう思わないようなご清潔な人間はプロデューサーに向かない(笑)。

1日
今日食べたもの。朝:バタロールホットドッグ、コーヒー、セミノールオレンジ。昼:カシワモチ三個。夜:鶏スープ湯豆腐、ホタルイカ、ミニトマト、タケノコの刺身。黒ホッピー、緑茶ハイ2杯ずつ。あ、あと赤飯おにぎり一個。

2日
あと少しで、かなりめんどくさくイラつくミス(主に向こうの責任だが)をしでかすのをすんでのところで気がついて回避できた自分の注意力をほめてやりたい。

2日
母の手術立ち合い。朝8時、さあ出かけようというときになって恒例の「ナンデマタヨリニヨッテコンナトキニ」ケース発例。

そんなわけでちょっと遅れ、病室に着いたらすぐに母、手術室へ。三時間病室で待っていなくてはならない。モバイル環境がいまダメなので、仕事もできずブリョウをかこつ。

2日
病室のテレビで『ひるおび!』見る。昨日「バス事故は放射能のせい」を笑っていたら、あのバス会社はもともと中国人観光客相手のツアーバス業務中心だった(だから中国人の運転手を雇っていた)のが、原発事故で中国人客が激減、仕方なく馴れない深夜バス業務をやっていたのだとか。マジに「放射能のせい」だったのだ。

2日
母の手術、予定を一時間以上オーバー中、ちょっと心配。何も食ってないので腹もペコペコだが、いつ報告来るかわからないから病室離れるわけにもいかんし。

2時過ぎ、呼び出され、主治医の先生から、切除した母の乳房を見せられる。しこりの部分をさわってみろと言われ、さわるとまだ暖かかった。子供の頃、甘えて吸いついていた乳首が変色して目の前にある。ちょっと胸がつまった。

弟たちに報告電話しようと思ったが豪貴は電話がOFFになっている。なをきは七回目か八回目にやっとつながった。

母、酸素マスクしながら帰室。麻酔よく聞いたらしく「これから手術かと思った」と。売店(ローソン)から弁当を買って来て枕元で食べようと思うがさすがに食欲もわかず。半分残す。

2日
http://bit.ly/J5xmYT米国人の2割「世界の終末近い」、マヤ予言も影響=調査をチェックしました。(詳細)
>>教育水準や収入が低い人ほど、世界終末を信じたり、マヤ文明の予言に不安を感じる傾向が強い。しかしまあ、知り合いに高学歴超高所得でトンデモを信じている高須院長みたいな人もいるんだがな。

http://togetter.com/li/295831?郡山在住の順一さんの意見。郡山周辺での被曝では健康被害は出ない。 - Togetterをチェックしました(詳細)
良まとめだと思って読んでたら、まとめ人は危険派の人だったのにびっくり。そう言えば私もこないだ、まだ東北の食材を食べるなと主張している方をマイミク切らしていただきました。お互いその方がストレスがたまらないでしょうし。

2日
今日食べたもの。朝:コンビーフサンド。昼:4時近くに病院の売店で買った唐揚げ弁当半分。夜:蓮と蒟蒻の煮物、ホタルイカ、ミニトマト麗、赤飯おにぎり一個。黒ホッピー、緑茶ハイ。

3日
6時45分に母から携帯メール。病院の朝は早いね。

3日
徳川夢声も日記に記していたが、寝返りほど気持のいいものはない。私も寝返りファン(?)で、寝返りを打つたびに快感と幸せを感じる。ベッドに縛りつけられている母を思うと、寝返りひとつがぜいたくな行為なのだなあ、としみじみ感じられる。

3日
母の見舞いに病室に言ったら、『相棒』の再放送をベッドに座って見ていて、第一声が「この川原和久もいい行き遅れの嫁を見つけたわよ、幸四郎の一家になったら一生仕事に困らないわよ」だった。ペースを崩さない人だねえ。

3日
病院を後にして新宿。連休にてすごい人出。7月舞台最後のキャストと面談。写真で見たときは「ちょっと太り過ぎかな」だったのだが、実際会ってみるとそんなこともなく、イメージにぴったり。岩田真さんの「相棒」役だが、殺陣のコーチもやっているそうなので、鳥越夕幾子ちゃんとからませることも可能か!

『TIGER & BUNNY』『銀英伝』『逆境ナイン』と次々舞台化。塩谷瞬のごめんね会見も舞台の稽古場前で、だった。時代は確かに映像から生舞台へとシフトしつつある。……つまり、最も時代を先取りしていたヒーローは『突撃!ヒューマン』だったのだ!……ということになるかw。

3日
今日食べたもの。朝:エビフライをパンにはさんだもの。コーヒー、デコポン。昼:夕方に自家製鶏そば、超美味。夜:蓮と蒟蒻の煮物(残り)、ビーフビーンズパスタ。ミニトマト。ウイスキーソーダ。

4日
吉行淳之介のエッセイにあった怪談で、電話で「何て言ったっけ、あの怪獣」「ゴジラかね」「いや、そうじゃなくて、あのカメレオンみたいな奴」と会話していると、聞いたことのない第三者の声がいきなり「アンギラス」と割り込む、というのがあった。怪談としては確かに怖いが、なぜこの会話?

4日
佐藤歩出演の舞台を池袋あうるすぽっとに観に行く。池袋駅で有楽町線に乗り換えるところで北海道物産展をやっており、タモギタケがあった。三パック買い込む。

4日
今日食べたもの。朝:エビフライサンド。昨日足りなかったものがわかった、ソースだソース。昼:作った鶏スープの副産物の手羽肉で鶏手羽丼。手羽丼屋を開店したいくらいの味。夜:マトン&ビーフビーンズパスタ、サクラエビサワークリーム、ミニトマト「麗」。黄色より赤がやはり甘い。それとタモギダケをスープで煮て。黒ホッピー切らして缶のハイボールと緑茶ハイ。

5日
夢というものは不思議なもので、現実の私と最も離れていそうなエコでリベラルでスピリチュアル系の夫婦が都内に作っているエスニックビュッフェ(さすがにベジタリアンではなかった)に招かれ、そこに集まってくるアフリカ系黒人たちと民族音楽のライブの打ち合わせをする、というのを見た。

5日
なかなかスケジュールが合わず映画館にいけないので『テルマエ・ロマエ』原作読み返しているのだが、映画館でなく温泉行きたくなってしまった。

5日
長男の務めととして、毎日母の病室に顔を出しているのだが今日、「用事がなければ来なくていい」と言われる。かといって行かないと機嫌が悪くなる(笑)。

5日
今日食べたもの。朝:カシワモチ(味噌)三個、コーヒー。昼:手羽丼。夕方:母に見舞に持って行ったスイカ、病室で。夜:ミニステーキ、梅ニンニク醤油。イワシのマリネ(惣菜)。タモギダケのスープ煮。黒ビール、緑茶ハイ。タモギダケスープ煮はANAの機内スープの素と酒と柚胡椒と水と、あとホンのちょっとの醤油を風味づけに加えるだけで(もちろんタモギダケ本体を忘れてはいけない)なぜこんなに甘味と風味が出るのか?

6日
今朝見た夢。ネズミが病的に嫌いな華族の殿様。若く美しい奥方を何故か邪険にする。奥方の名前は束(つかね)。ある日「わかったぞ、お前の名前はハツカネズミの中にある。だから憎いのだ!」と言って奥方を絞め殺し、発狂して死ぬ。

目が覚めてメモしているうち、奥方が束(つかね)、妾が葉澄(はずみ)で、二人合わせてハツカネズミになる、というのもアリだな、と思う。何だ、アリって。

6日
http://bit.ly/IPTKCG『演劇はセックスをどのように扱ってきたのか』。なかなか刺激的。二人とも演劇エリート的経歴の持ち主ゆえにこだわってしまっているが、「普通の」劇団背負ってると「SEXみたいな微妙な問題は集客に影響するから避けるのが無難」という「一般常識」がまずある。

「生身の女の身体はビビッド」である、それ故に使うことを遠ざけたい、という意識もある。「演劇はウソで成り立つ芸術である。(中略)観客はそのウソを“たのしむ”ために劇場へやって来るのだ」(高峰秀子)裸体の持つビビッドさは、その繊細なウソを壊してしまいかねない。

まあ対談を読むとそういうことも二人とも百も承知なんだろうけど、対談が載ってる媒体が媒体だけにSEXを重視した結論を出さないといけないのかな、とオトナの事情を予想してみたりもする。

対談のテーマ以上に私にとり興味深かったのが、前「たとえば岸田戯曲賞の何々と言っても、戯曲は残っていても、再演が日本ではあまりされないので、共有のしようがないんですよね」ぺ「舞台そのものを、その時に観てないと共有できないですからね」というやりとり。これは舞台というものの構造的本質。

ライブ、落語会、小劇場演劇、等々が近ごろブームになりつつあるのは、YouTubeなどで映像情報の共有に慣れ、飽きてきた若者たちが、共有できない、「その場にいたものだけの感動の独占」に飢えているからではないか。

実際、最近の舞台で客席がワンワン沸くのは、舞台の内容以上に、何かハプニングが起きたときとか、アドリブで役者が悪ノリしたときだ。これは「ここにいま、いるものの特権」を満腔で享受しているんだろう。

もちろんハプニングが一番ウケる、などということは演劇の送り手にとっては不本意なことだろうが、映像においても、心がときめくのは「あのシーンは実はハプニングだった」と知らされたときではないか?(例が古いが『ラドン』のラストシーンとか)。

ハプニングは大抵の演劇人にとり不本意なものである。しかし、見方を変えれば、ハプニング(の可能性)こそ、映像が決して持てない、ライブの舞台の持つ最大の武器なのだ。そして、それが観ている者に快感を感じさせるのは、まさにハプニングの持つ「非共有性」という負の部分の故、なのである。

ただし、例えば「ハプニング劇」というようなものをこさえてしまうと、観客が(芝居の大部分を占める)ウソの部分を楽しめなくなってしまう。ハプニングもまた、女性の身体と同じく、普通の演劇の中にそのまま取り入れるにはビビッドすぎるものなのだ。どう形を変えて取り込んでいくか、を真摯に考えないといけない。

6日
連休中、これだけは作っておかないとと思っていた、7月舞台(ミステリ劇)のメイントリック。何かダラダラしてしまい、最終日になったが、コーヒー入れている時に「これだっ!」というのがひらめく。すぐにノートして、成立するかどうか人間関係を図にしてみて確認、ヨッシャ。

名探偵役によるトリック解説のシーンをまとめようと散歩に出るが、途中で大雨(ヒョウまじりの凄いもの)あり、あわててスーパーマーケットに避難。10分ほどで小やみになったのですぐに帰宅、幸いそう濡れずにすんだ。

6日
今日食べたもの。朝:コロッケパン(自家製。こういうのは買っちゃダメ。アリモノで仕立てる風情が大事)。昼:手羽丼。ウマいウマい。夜:ミニステーキ、トマト、オカラ煮付け、サクラエビサワークリーム、タモギダケとホタテ貝柱スープ煮。氷結、黒ホッピー、緑茶ハイ。

7日
http://bit.ly/K5WxKc英誌が選ぶ「映画のなかの猫ベスト50」をチェックしました。(詳細)
『ジャッカルの日』で、ジャッカルが自分を脅迫しようとしたパスポート偽造屋を殺す。この映画で最初の殺人である。死体を物入れに隠し外に出ると、道端の猫がいきなり背中の毛を立てる。まるで彼から発する殺気に打たれたかのように。これがロングのシーン。あんな見事な猫の演技は見たことがない。どうやって撮ったんだろうか。

7日
原発停止を受けてみんな節電をやろう、という掛け声。。戦前の「パーマネントはやめませう」を連想するのは私だけ?

原発止まって安心と言っている人は原発由来の電気は汚染されてると思っているのかね? 危険なのは放射性物質であって、それが残っている限り事故があれば危険なことに変わりなく、変わりないのに電力が不足する可能性は増え、あまつさえ火力発電で大気は汚染される。いいことねえじゃねえかよ。

7日
去年12月の舞台の記録を読み返す。いや、ノスタルジーじゃなく、「あ、去年は舞台前のこの時期にはここまで準備してた」という確認のため。はじめての自主企画にしてはきちんと進行させていたなあ。今回の方が(会社設立などと同時進行とはいえ)ドタバタしているぞ。

7日
母、予定通り明日退院。今年の夏が老人に厳しくないことを祈りたい。反原発の人たち率先の停電も願い下げである。

7日
http://togetter.com/li/298915?あまもー氏の経済より人命を優先の危険性についての危惧 - Togetterをチェックしました(詳細)
「経済が滞れば人は死ぬ」ここまで極端でなくとも中小企業の経営者で首を吊る人は一日何人、のオーダーで出てくるだろう。原発止めろ電気使うなのシュプレヒコールの中で。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa