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2012年4月21日投稿

つぶやき日記(4月11日〜20日)

11日
下北沢から朝帰り。頭が眠気とアルコールでボーッと霞んだ感じ。仲間とはいえ、自分は出てもいない芝居の打ち上げに参加して4時半まで。好きだねえ全く。

11日
テレビでやっている実写版ヤマトのキャスティング、普通に言えば豪華キャストとなるのだろうがテレビのバラエティにしか見えない。顔の出過ぎている人間ばかりをキャスティングした弊害。

12日
オイオイな対応をされる件あり、ニヤリとするようなニュースあり。それにからめて、5月の出張スケジュール急遽変更。幸い、キャンセル料発生前だった。

12日
あまり暖いので買い物に出たのを散歩に切り替え。散歩の距離の目処は「うっすら汗ばむ程度」にしているのだが、いつもの半分の距離でTシャツに汗がにじむまでに。

12日
これも暖さのせいで冷やし中華たべたくなり、急遽製作。まだスーパーにもタレが売ってないので鶏ガラスープ、酢、醤油、ごま油、砂糖で手作り。あれは思ったより砂糖を入れて甘くしないといけないものですな。とにかく、わが家では「冷やし中華はじめました」

12日
夜、大塚萬劇場でちょんまげ軍団SUPER『元禄侍顛末記!』。岩田さん、みよちんの姿あり。美人客多し。以前は劇場の客席に美人がいると単に「いい女だなあ」だったのが、自分で芝居をやるようになると「誰かの知り合いかなあ、紹介してもらってうちの芝居に出てくれないかなあ」と思うようになってきた。

12日
終演後「ま、軽く」と岩田さん、みよちんと居酒屋に入って、さあその芝居と『徳川家太郎』で盛り上がり盛り上がり、気がついたら日をまたいでいましたとさ。ま、芝居で一番面白いのは観たあとの飲み屋、という法則がまた発動したということで。何とか終電で帰宅。

13日
昨日芝居観て今日はライブで明日はまた芝居。楽しみでもあるけれど勉強でもある。いや、勉強でもあるけれど楽しみでもある、のか? どっちだろう。

13日
韓国語で「てんかん」は「脳電症」。あれ、まだ漢字使っていたっけ、あの国。

「電脳」という言葉を初めて見たのは1977年、『スター・ウォーズ』に関する香港の新聞の記事で、ドロイドを電脳人と訳していた。当時流行りのテクノの人たちがその語感を面白がって使い、あっと言う間に広まった。ちなみにその新聞で、『スター・ウォーズ』は『星球大戦』。ピーター・カッシングを“彼得古城”と表記していた。怪奇映画のスターであるカッシングが“古城”とは、いかにもピッタリじゃないですか。

13日
「花筏/はないかだ. 晩春の季語。水面に散った桜の花びらがかたまりとなって、優雅に流れるさまをいう」何という詩的表現。提灯屋の化けた相撲取だとばかりしか思っていた私は風流心がないw。

13日
「1%でも危険が予想できるなら原発再稼働はするな」と言っている人たちは「1%でも危険が予想できるなら北朝鮮ミサイル落下に備えるための自衛隊の沖縄配備増強」に反対しちゃいけないよね。

13日
松原由賀ちゃんたちのバンド『その他』のライブ(コントの。いやいや、コントもあり、のww)。さすが、笑いというものを心得ている役者連中のやりとりは実に楽しいものでありました。由賀ちゃんのラムちゃんコスプレもおがめて眼福。予告はあったがマジにやるとは。客席にいたご両親に挨拶したら「何にも知らされてなかったのでびっくりしました」と。

14日
なみきたかしとの対談のある上映会のチラシ用に向こうが用意した写真、若過ぎ。いつのだ。洒落でこれでもいいかと思ったが混乱すると思い(笑)、差し替え。

14日
中野ウエストエンドスタジオ、二回目なれど以前何を観たか思い出せず。以前、脚本を書いた『南池袋怪談』の出演俳優さんから挨拶される。ストーリィ、無理筋なところがパワーになっている

15日
タックルに続きストロンガーもか……。こういう風に訃報があるポイントに集中するということあり。運命の奇妙な偏頗性。

15日
死刑制度基本的支持の読売新聞が珍しく朝刊で木嶋佳苗の死刑判決に苦言を呈していた。法の感覚と市民感覚のズレなんて最初からわかっていたはずなのにな。

15日
全国名字ランキング1位 「佐藤」さんのルーツとは?をチェックしました。(詳細)小学校のころ「佐藤斎藤馬の糞、伊藤後藤も牛の糞」と社会科で習ったが、今こんなことを教師が言ったら佐藤斎藤伊藤後藤家の親たちから凄いクレームがつくだろうなあ。長野県の一部地域では唐沢という姓が馬の糞である。

15日
辻真先先生インタビュー。横山光輝さんの才能を徹底して高評価されてはいるが、『鉄腕アトム』のライバルであったアニメ『鉄人28号』については「裏側も知っていますんでね」と言葉を濁しておられた。あれもまた無理筋がパワーになった作品で、制作者側にいるとその無理筋の評価は難しいのであろう。

15日
談之助本、やっと最後の赤入れ作業段階に。念願の出版が……と思えば感慨も深いが、私の推薦文が前書きってのはやはり変だな。後書きに回してもらえないかな。

16日
夜、ムシモアゼルさん、植木不等式さんたちと高田馬場でホンオ・フェを食べる会。チェーン居酒屋を思わせる小奇麗な店だったが、その店に合わせてホンオ・フェも醗酵があまり進んでいない、臭いの軽いものだったのは残念。それでもちょっとは鼻に抜けた。今度は小泉武夫先生が食べたという、口内で化学反応を起こして熱くなる、というレベルのものを体験してみたい。ここでホンオ・フェその他食べて、さらに大久保に移動してクイクイ(まだあったか!)でヌタウナギ(目黒ウナギ)を食べる。元気なこと。

17日
談之助本ゲラ後半、今日遅く届くというので明日出張の新幹線内でチェック出来るな、と思っていたら「遅くなってこの時間にバイク便を出すのはあまりに失礼ですので、明日朝一でお届けします」って、予定狂うよ! 仕事に失礼もクソもないよ。ちゃんとスケジュール組んでいるんだからさ。

17日
児ポ法関係の石原アンチな人で、今回の尖閣諸島買い取り問題を石原の独断専行、とクサす人を見かけるが、やはり範疇外のこととて的外れなものが多い。坊主憎けりゃという感じだが、どうにも気味の悪い粘着に見えてしまう。的はしぼろうよ。

17日
阿佐谷ラピュタ、レイトショーで『異常性愛記録ハレンチ』(1969)。
かつては『青銅の魔人』(松竹・1955)で明智小五郎を演じてもいた二枚目・若杉英二の、どこでどう道を踏み外したか、という日本映画史上に残る変態演技に感慨深し(変態なのに「深畑さん」とさん付けで呼ばれるのも珍)。しかし、石井映画ではいつも変態やヒヒジジイの役を演じている小池朝雄・上田吉二郎が共にヒロイン・橘ますみの身を案じる善人役を神妙にやっていることもまた異色である。

17日
帰宅してもまだ映画観たくて、寝酒のアテにとビデオで『犬神家の一族』(76)。なぜDVDやブルーレイでなくビデオかというと、現在発売中の最新のものではあの角川映画の、火の鳥が地球を赤く燃やすタイトルが消されているから。あれがあって、「角川春樹事務所第一回作品」という表示が出て、そしていきなり死の床にある人間の呼吸音と共に犬神家の玄関が映し出される、あの初見のときの興奮を再体験したかったのである。

改めて見てみるとアクの強い個性派俳優たちの演技プランが見事に全員ばらばらで笑える。もちろん、それを統合して見せてしまうのが市川崑のさらに上を行く強烈な演出個性なのだが。

ここまでの、混乱とも言えるバラバラはひょっとしてミステリとしての犯人ぼかしの故意のものなのかもしれない。映画だから許されるのだろう。舞台でやったら芝居が崩壊しかねない。ここがキャメラを通して完成する映画と、ナマの演技を観客の前で演じる舞台との違いだ。

18日
[速報]チェルノブイリの野生動物は事故後の放射能の影響を「受けていなかった」調査結果が英国の王立協会の学会誌で発表されるをチェックしました(詳細)いい研究結果だとは思うが紹介している「in Deep」というサイトがなあ(笑)。

18日
出張、10時半東京駅発新幹線ひかり。クーポンで取った関係で新幹線が予定(夕方6時打ち合わせ)よりやたら早い時間のものに。目的地で時間が大幅に余るので、スパで入浴、仮眠。昼間割引で1000円で済んだ。

18日
打ち合わせ終わり、寿司屋で一杯。何かしらんが大将がやたら愛想とサービスよし。白身はちょっとコリコリしすぎていたが。ビール、ウイスキー水割り。ホテルに戻り、いろいろ資料チェックしながら氷結のグレープフルーツ。

18日
石原都知事の尖閣諸島買い取り、やはりこの人物のパフォーマー力は大したもんだわ。ただ、彼が国政の世界で天下を取れなかったのも、この、「自分が誰より目立ちたい」というパフォーマー気質が人をまとめられなかったため。今回はそれがいい目に出た、と見るべきだろう。

本来、自民党も民主党を責められた義理ではないので、自民党が与党だった時代にも、この尖閣諸島の買い取り問題はウヤムヤにされてきた。それは民主党も同じで、政権を担当するほどの政党にもなれば、一政党中に親中派も必要だし(でなければ情報も何も入ってこなくなる)、対中強硬派も必要だから、足並みが揃うということはあり得ない。今回、石原シンタローという目立ちたがり、独断専行大好きなパフォーマーがいて、それがおっちょこちょいな行動をとってくれたおかげで、天秤が一方に傾いたというわけである。

18日
とにかく所有者が「石原さんならまかせられる。現政府は信用できない」と言っている。石垣島市議会すら、最終的には国に買い取ってもらいたいと言いつつ、石原の行動を認めている。もう、後から何を言っても政府(及び批判者)の負ケ。

18日
昨日、7月出演依頼していた某美人女優さんから、その意志あるという電話。とりあえずシノプシス送ると言って仮押さえしておく。最初、この芝居、アテにしていた出演者がスケジュール押さえられず難航気味だったが、いろいろ情報が広がっていくにつれ参加希望者増え、もうほとんどフルキャスト揃った感じ

19日
ホテルを出るまでに必要な雑務(荷造りとか)を30分と踏んで起床したが、昨日スパ入ったから入浴は帰京してからにしようと省略したとたん、時間が18分も余ってしまい、手持ちぶさたにバナナなど齧りつつ過ごす。

19日
東京着。せっかく近くに着たのだから、と有楽町まで足を伸ばしてロフトの『開田裕治の世界展』覗く。隣の無印良品の案内嬢に場所を訊いたが「ウルトラ?ハア?」という感じでラチあかず。店が違うとはいえ、案内コーナーなんだから仕切りのない同フロアの店がやる長期イベントくらい覚えておけばいいのに。

19日
帰宅。たまっていた作業再開。芝居の台本書いて、コラム原稿書いて、談之助本のゲラやって、青野武さんのインタビュー構成やって、また芝居の台本に戻って……頭が変になりそう、ではなく、変でないと出来ない。

19日
http://huzhulu.com/forum.php?mod=viewthread&tid=571986「釣魚島は中国のもの。蒼井そらは皆のもの」石原に欠けているのはこのジョーク感覚だな。

19日
イラストレーターの日暮修一氏死去 (時事通信社 - 04月19日 21:05)をチェックしました。(詳細)うわあ。ビッグコミックの、あの顔だけ巨大にディフォルメするという技法のイラストであまりに有名だが、他にも角川文庫のフレデリック・フォーサイスやマルティン・ベックシリーズなど、青春時代読んだミステリの多くの装丁を手がけていた。『小説吉田学校』シリーズもこの人だったよなあ。

雑誌『落語』の表紙もやっていて、そのヒネリに、ああ、落語がわかっている人だな、と思っていた。思えば私が青春時代、興味のむいたところにこの日暮氏がいた、と言っていい。とはいえ、長いこと「ひぐれ」と読んでいたのだが。

20日
夜中にいろいろ、食料品を小分けにしてサランラップなどに包んで冷凍。開田さんがもしLOFTにいれば、とおみやげを出張先からいろいろ買ってきたがいらっしゃらなかったので、持って帰って(これが重かった。イヤハヤ)自分用にして(笑)、悪くならぬよう冷凍庫に。その他のものもあれこれと算段して。

20日
朝10時21分、『立川流騒動記』最終章ゲラ届く。そうかバイク便の朝イチはこの時間か。

20日
舞台出演希望者(女優さん)面談、出演履歴を見たら『江』のレギュラーと『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』ですと! おお、いよいよ俺の舞台に大河&ライダー女優が! もっともどちらも役名書いてないからその他大勢なんだろうけど(『江』は江の侍女役だったらしい)。とにかく今回の舞台は美人に恵まれている。

続けて、某女性シンガーソングライターさん面談。芝居にシンガーソングライターが出てくるので、そのまんまキャスティングをしてみようと。大いに出てくれる気はあるようで、スケジュール調整だけしてみます、とのこと。有望!

20日
東郷健さんがお亡くなりになりました。(新宿ゴールデン街)をチェックしました。(詳細)4月1日に亡くなっていたらしい。政権放送では必ずチェックする著名泡沫候補だった。ただ、こういう、体制と摩擦を起こすキャラを大方のゲイたちは「余計なことを」と排斥する傾向にあり、マイノリティの中でもマイノリティの立場にならざるを得ないという傾向も持っていた。一度、アメリカからの帰りの飛行機で一緒になったことがある。あちらのゲイパレードに参加してきたらしいが、日本髪の鬘のケースを大事そうに抱え込む姿に、「古い世代のゲイ」という感じがして、ちょっともののあわれを思ったものだった。とは言うものの、これもひとつの、そして大きな「昭和は遠くなりにけり」。ご冥福を。

20日
ポリオ不活化ワクチン承認へ…マヒの副作用回避 (読売新聞 - 04月19日 20:27)をチェックしました。(詳細)あんまり考えたこともなかったが、もし私がポリオにかからず、健康な脚を持っていたらどういう人生だったろう。正座ができていたら、落語家になるという中学生時代の夢を叶えて、立川談志あたりに弟子入りして上納金をとられ、今頃『立川流騒動記』を自分で書いていたかも知れない。……ポリオに感謝すべきなのだろうか?

20日
来月は連休明けからすぐ福岡、それから大阪なのだが、ひょっとして今月もう一回、奈良に行かねばならぬかもしれないことに。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa