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2012年4月2日投稿

つぶやき日記(3月10日〜31日)

3月20日
各出版社編集部、なぜどこもメールに返事をよこさない! ……とイラついていたら、休日だったのね

20日
25時:放射線と砂糖玉 /宮崎 (毎日新聞) - Yahoo!ニュースをチェックしました。
「不安に便乗し、批判には“バッシングだ”と開き直る姿勢に、その本質が透けて見える」とは、さすが石田宗久記者。かなり手厳しい。ttp://d.hatena.ne.jp/NATROM/20100223

21日
http://bit.ly/GCjLRT「日本の市民団体が韓国で秀吉の朝鮮出兵反省集会」アホか、なんですがちょっとこれで記憶を刺激されてしまったのが、昔NHKの人形劇『ネコジャラ市の11人』で、「世界征服は無理」の歌、というのがあって、昔から世界を征服した人はない、と歌う。

その歌詞が、うろ覚えではあるが「アレキサンダー大王もインドでおしまい、ジンギスカンの大将も中国だけで精一杯、ナポレオンで最後はロシアでストップ、ヒットラーで最後はドーバー海峡渡れない、太閤豊臣秀吉も、朝鮮征伐関の山」というものだった。

まあ、これをNHKで歌っていたのがいい時代だった(笑)。これを覚えていたおかげで確か私、世界史のテストで点をとれたことがある。

およそ世界史のレベルで見ると、その国歌民族の誇りというのは、他所の国にいかに迷惑をかけた大物侵略者を歴史上持っているか、にかかっているような気がする。いきつけのモンゴル料理屋ではジンギスカンの世界制覇地図を壁に貼っているし、フランスもいまだに史上ナンバーワンの英雄はナポレオンだ。

ドイツ人だって、口にこそ出さないが自国の優秀さの代表としてヒトラーを密かに心の中に思い浮かべるのではあるまいか。日本はこんな弱小な島国でありながら、近世に秀吉という人間が隣国に侵略したという歴史を持っているおかげで、徳川300年の、あの陰鬱な引きこもりの歴史を補填していると言えなくもない。歴史レベルの話と一個人レベルの話を故意に混同させるべきではないのだ。

22日
イベントにしろ芝居にせよ、「少し大変」というレベルの目標を立てないと、うまくいかない。モチベーションが高まらないから、誰も働かないのである。ラクしようと思った企画は大抵つぶれる。これ、経験から。あと、誰かひとり、一番貧乏くじを引いて死にそうになる奴が必要。その姿を見て、やっとみんなが働き出す。もっとも、そのほとんどが主催者・発起人であるところがなんともだが。

22日
橋下市長に「教師生命かけ反対」…国歌起立せず (読売新聞 - 03月22日 07:45)をチェックしました。
橋下は相変わらず敵を作りながら自分をアピールするのが上手いなあ。批判勢力の反論は戦後七十年一日のごとくだから怖くもなんともない。むしろずっとそのお題目を聞かされ続けていい加減飽き飽きしている人々からの喝采を得られる。反対派、古すぎるんだよ。それじゃあ勝てないよ。

22日
ベッドで読書、ウトウトしたとき悪夢を見て飛び起きる。心拍数が凄い。これで死ぬ人も多いだろうな

23日
いつも酒の肴にしているミニトマト、ゆうべ気の迷いで100円ほど高いのにしてみたらヤバい、格段に味が違う。自宅での飲みが一年で200日以上(つまり外飲みしない日は家飲み)な私にとっては年2万円の家計上の差になるのだよ。

23日
嘲笑という方法はゲリラであり、便衣兵的戦法である。多大な戦力にはなるが、正規兵ではない。捕らわれれば即、銃殺である。その立場であるからこその面白さに淫するべきで、正論(らしきもの)を吐いたらおしまい。

23日
穂積陳重『復讐と法律』(岩波文庫)読む。司法卿江藤新平の文章がイカス。「人ヲ殺ス者ハ必ズ之ヲ殺スハ古今ノ常法、而シテ之ヲ殺スヲ得ルハ司法ノ特権ニ有之……」さすが明治、さすが江藤。

23日
さ〜予算枠作成、今日は半日計算機片手。夕方からは新宿で芝居鑑賞。

23日
今年初のカシワモチを食った。桜がまだ咲かないうちに桜餅のシーズン終了か?

24日
丸元淑生のシステム料理学では、肉はステーキ(それも赤身の低温焼き)しか認められていない。それが一番正しい肉の食べ方だからだそうな。言っていることが凄まじく論理的、科学的だが、じゃあ結論を納得するかというとそうもいかないのは、懐疑論者による幽霊の否定などと相通ずるかもしれない

24日
http://bit.ly/GPIyVO” 地元の自治連合会の関係者は「付近は文教地区で、火葬場にはふさわしくない」と反発している“とか。火葬場は教育に悪いのかよ。そう言えば南伸坊の『ハリガミ考現学』で、『子供さんを焼き場から守ろう!』というのがあった。怪人が子供をさらっては焼き場で丸焼きにしているかのようなイメージ。

25日
昼食に入ったラーメン屋、時分どきで混雑、餃子頼んだ客が先に来たラーメンを食べてしまってもまだ来ないのでキャンセル。この客への店の謝罪が丁寧すぎてくどいほどで、女の子が謝ってチーフが謝って。サービス券渡したり何だり。やりすぎではと思ったが、Twitterで悪口など書かれて炎上するのを怖がってるんだろうな。

25日
阿佐ヶ谷ラピュタ『とんかつ一代』、上映一時間前にチケット買ったが限定48席のところ30番。やや危ないところだったか。

25日
『とんかつ一代』、今日は席が前の方だったのであの例のパイオニアのソノシートプレイヤー(本のページについているソノシートの上にスピーカつきプレイヤーを置き、針が回転して音が出る)の製品名を確認しようとしたんだが読み取れなかった。上野という町の、モダンなものと古いものの対比がいかにも川島雄三的。

26日
近来にない快眠、目覚め。内臓も筋肉も好調のようで、じっとしているだけでじわりと全身に快感が感じられる。別に体にいいことはしていないのだが、どういうわけか?

27日
ゆうべは7月公演に出演する役者さんとの飲み。夜7時から朝7時まで連続12時間。私は数回オチた。……精神的には若いが肉体はついていかないぜ。

27日
携帯変えた。SONY ERIKSON。使い勝手なかなか。会社用にスマホも買った。店員が「タッチキー操作は三日くらいイライラすれば後は大丈夫ですよ」と。最初からイライラが組み込み済みなのね。

27日
ルナ演劇祭、先陣を切った空間偽装実験『タイトル・未定』、なかなか面白かった。メンバーと打上げで飲みたかったけど、審査員という立場でそうもいかず、辞去。

28日
母が乳癌の疑いで検査。しこりがあるのは確かで、5月あたまに手術決定だが、検査も一回、手術前日入院で入院期間も一週間程度というから、癌にしてもそんな重篤なものではないだろう。ちょっと安心。

28日
各社が勝負商品を投入炭酸飲料“泡立つ”春の陣 (ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュースをチェックしました。
祝・オランジーナ日本発売。まだ輸入商品だった頃、紀ノ国屋で箱買いして、たぶん日本人で10指のうちに入るくらい愛飲していた。それにしても今、サントリー傘下なのか。愛国心の強いフランス人が、国民的飲料が日本企業に乗っ取られるのをよく黙って見てたな。

28日
昨日携帯の契約しているときに、隣の窓口に来たおばさんが「すいません、私の母の携帯なんですけど、ぼけちゃったもので解約したいんですけど」と大声で言っていた。身内のぼけはもうアタリマエのことで声をひそめることでもなくなったか。

28日
http://bit.ly/GS1uS4「パンダ交尾二回確認」しかも写真入り。そのうち「赤西とメイサ、交尾二回確認」とかニュースになる時代になるな、絶対。

28日
ルナ演劇祭エントリー二番手、KENプロデュース『黒と白とその泡と』。昨日の芝居とはコンセプトも演技も全く異なる。こういうところが面白い。

29日
『立川流騒動記』表紙デザイン見本、あがってきました! 使用した写真は二十数年前に雑誌のために撮影されたものながら、今回の本のために撮られたんじゃないかと思うような出来。奇跡的に撮影者に連絡取れて使用許可もらえた。

30日
昨日は昼、劇団アシカツ『農業少女』観劇。稽古の積み重ねの成果を感じた。クライマックスに使用されたセピア色の照明が凄い。舞台をモノクロに出来る!主催者に聞いたら、地下道の照明に使うナトリウムランプを使っているとか。かなり金がかかったらしいが、あれは是非、使ってみたい効果だ。

30日
死刑廃止議連、執行を批判=小川法相に抗議文 (時事通信社 - 03月29日 21:05)をチェックしました。
福島瑞穂がダメと言っているなら、死刑は正しい行為に違いない。

30日
区役所。待ち人数33人。月末の金曜だもんな。やれやれ。

30日
http://togetter.com/li/278799低線量被曝の影響に関するいい説明。質問者のしつっこさと頭の悪さにイラつくが、これでも反原発反放射能の人たちの中ではまともな方。

http://togetter.com/li/280064前のまとめでの質問者も「個人差を無視するな!」といきり立っていたし、このまとめの困った人も「人類は平均値じゃありません」と言っている。なるほど、とちょっと合点がいった。

要するに、原発事故以来、科学者たちが「この数値の範囲内なら安全」という「くくり」をしていることにこの人たちは反発している。自分が、個々で心配されたりはげまされるのでなく、データの一因子として扱われることが我慢ならない。「俺を私を“その他大勢”の中に入れるな!」と叫んでいるのである。

ひょっとするとこれも「世界にたったひとつの花症候群」なのかもしれない。自分の子は特別な存在だから、「安全域」という考え方ができない。したくない。それをしてしまうと我が子がそこらの子と一緒くたにされるような不満を感じてしまう。実は「うちの子は特別に放射能に弱いの!」と叫びたいのではないか。

統計学的に言えば、成人200人中60人が一生のうち何らかのガンになる。が、100mSvを一度に被曝するとこの数字が61人になる。これは普通安心のためのデータなのだが、自分が特別だと思い込んでいる人にとっては、その増えた1人は必ず“自分”なのだ。「自分は選ばれるべき存在」という信念が、逆に負の方向に働くのだな。

31日
新携帯の機能に、待受画面をデータフォルダの写真からランダムに選択して組み合わせて作成、というのがある。一時間毎に切り替わるので、見るたびに変化する。これが案外良くて、撮ったきり忘れていた写真に意外に素敵なものがあったり、懐かしい人の顔を久々に思い出したり。まあ、時折舞台稽古中の岡っちの全裸が出てきたりするが(笑)。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa